本連載では、ヒューマンリソシアが運営する「建設HR」が独自に調査した建設業における人材や市場動向について、さまざまな観点で毎月レポートを発表している。今回は、建設業における海外人材(外国人労働者)の動向をリサーチしている。
本連載では、ヒューマンリソシアが運営する「建設HR」が独自に調査した建設業における人材や市場動向について、さまざまな観点で毎月レポートを発表している。今回は、日本で働く海外人材(外国人労働者)の実態について建設業を中心に紹介する。
日本で働く海外人材全体の動向をみると、2021年の海外人材数はコロナ禍でも、前年比100.2%と微増して172万7221人となった(図表1)。
在留資格別にみると、技能実習が35万1788人(前年比87.4%)、資格外活動(留学生のアルバイトなど)が33万4603人(90.3%)とともに減少している。一方、身分に基づく在留資格(永住者など)は58万328人(同106.2%)、専門的・技術的分野の在留資格は39万4509人(同109.7%)、特定活動(インターンシップなど)は6万5928人(同144.7%)と増加していることが分かった(図表2)。
国籍別にみると、最も多いのは「ベトナム」の45万3344人であり、次いで「中国」の39万7084人、「フィリピン」の19万1083人となっており、ベトナムと中国の2か国で全体の約半分を占めている(図表3)。2019年までは、中国が最も多かったが、20年にベトナムが中国を追い抜き、その差は拡大している。
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