TOKIWA BRIDGEは、東京都千代田区のオフィスビルであるTOKIWA ブリッジの地下2階と地上13階に設けられたオフィスで、創業7年以内のシード企業やアーリーステージのスタートアップ、大企業からカーブアウトした創業3年以内の企業を対象にしている。さらに、スタートアップには、企業文化の醸成や社員間交流の促進、新たな人材の獲得などで必要となるワークスペースを柔軟な契約・利用形態で提供し、事業成長を後押しする。
具体的には、時間を選ばず共用部を使える「ホットデスクプラン」や共用部だけでなく個室の利用に対応する「個室プラン」を用意している。個室プランでは、月単位での利用や特定の曜日だけを使用可能なプランを設け、さまざまな働き方に合わせて最適なプランの提供を実現する。
地下2階のフロアには、モノづくりのスタートアップ向けに共同で扱えるワークスペース「TOKIWA GARAGE(トキワ ガレージ)」とイベントスペースを配置した。
入居企業は、東京都千代田区で三菱地所が運営する常盤橋タワー3階の食堂「MY Shokudo」やオフィスビル「新東京ビル」4階のラウンジ「Shin Tokyo 4TH ラウンジ」、オフィスビル「大手町ビル」7階のラウンジ「OTEMACHI BUILDING LOUNGE」などをいつでも利用できる。
加えて、三菱地所が千代田区で手掛けるスタートアップ向け施設「EGG JAPAN」「Global Business Hub Tokyo」「FINOLAB」「Inspired.Lab」やビジネスクラブ「東京21cクラブ」が主催するイベント・セミナーへの参加を許可している。
また、入居企業の製品やサービスといったプロダクトをTOKIWA ブリッジに導入することで、建物をショーケースやアップデートの場とし、入居企業が開発した製品やサービスの社会実装を促進して、三菱地所やさまざまな企業との協業も支援する。
なお、2022年3月25日時点で、宅配ボックスシステムを販売するPacPortや空間型VR「uralaa」を提供するフォレストデジタル、顔認証「Machi Pass Face」と連携した入館管理システムをリリースしているTRIBAWL、工事現場の可視化・共有ツールを展開しているSoftRoidといった23社が入居している。
三菱地所の岩本氏は、「TOKIWA ブリッジの所在地は、当社が東京都千代田区大手町2丁目と中央区八重洲1丁目で推進している再開発“常盤橋プロジェクト”により、2027年度に“常盤橋公園”とするため、企業の入居期間は2024年12月までとなる。そのため、退去の時期が近付いた際に、入居している企業には、三菱地所が東京・大手町、丸の内、有楽町で管理するオフィスビルへの移転を案内する」と語った。
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