三菱地所は、東京都千代田区大手町2丁目と中央区八重洲1丁目で開発を進める「東京駅前常盤橋プロジェクト」の街区名称を「TOKYO TORCH」に決定した。TOKYO TORCHには、同街区を日本を明るく照らす希望のような存在にしたいという思いが込められている。
三菱地所は2020年9月17日、都内で、大規模複合開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」の記者発表会を開催した。
記者発表会の冒頭、三菱地所 執行役社長 吉田淳一氏は、「東京駅前常盤橋プロジェクトの街区名称は“TOKYO TORCH”に決定した。A棟の名称は“常盤橋タワー”に、B棟の名称は“Torch Tower”に決まった」と明かした。
次に、登壇した三菱地所 執行役員 常盤橋開発部長 茅野静仁氏は、「東京駅前常盤橋プロジェクトのビジョンは“日本を明るく、元気にする”。目標実現に向けて、東京と日本の魅力を発信する機能の付与や仕事と日常生活を柔軟に統合する考え方“ワーク・ライフ・インテグレーション”を推進する」と話す。
加えて、「今回のプロジェクトに共感する企業、地方自治体、個人の輪を広げ、1つのチームとして、日本をリードする街づくりを進めていく」と補足した。また、常盤橋タワーとTorch Towerの主な機能に触れた。
常盤橋タワーでは、ビル就業者向けの共用スペースとして、建物の3階にカフェテリアを設置し、8階にラウンジ・カンファレンスルームを設ける。カフェテリアの席予約や注文、決済に加え、カンファレンスルームの予約が行えるICTサービスをビル就業者に提供する予定。
さらに、エレベーターの行先予報システムやBluetoothを活用したモバイルセキュリティを導入。モバイルセキュリティでは、入館時と就業者向け共有スペース入室時に、セキュリティゲートや扉の解錠をICカードやスマートフォンで行えるようにする。
また、Zehitomoと協業し、常盤橋タワー竣工時に整備する約3000平方メートルの広場と、3階カフェテリアのスペースを有効利用して、ビル就業者向けのウェルネスとビューティー関連のサービスを展開していく見込み。
常盤橋タワーと合わせて、整備予定の日本橋川沿いにある親水空間と街区中央の広場での環境負荷軽減に関連する各種の取り組みで、米Green Business Certification(GBCI)が運営する環境認証「SITES」の予備認証や日本不動産研究所が展開する環境認証「DBJ Green Building認証」の5つ星評価など、環境関連の認証取得を進めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.