東計電算が非接触型の「入退室管理システム」を発売、マスク着用でも本人確認可能製品動向

東計電算は、AI顔認証型サービス「AiFa」シリーズの1つとして、「入退室管理システム」を2022年3月にリリースした。入退室管理システムは、専用の顔認証システムや顔認証用デバイス、ドアに設置する電気錠がセットになったもので、スピード導入に対応している。

» 2022年03月10日 13時00分 公開
[BUILT]

 東計電算は、AI顔認証型サービス「AiFa(アイファ)」シリーズの1つとして、「入退室管理システム」を2022年3月に提供を開始した。

顔認証デバイスに表示する情報のカスタマイズに対応

 国内では、コロナ禍で、多くの企業が出社時の検温やマスク着用、身体的距離の確保といった感染対策が求められている。さらに、円滑な業務の遂行とセキュリティ性の向上を目的に、アルバイトや清掃サービスなどの一時的な入退、退職者の入退制限で、タイムリーな入退管理を行わなければならない。

 とくに、人の出入りが多い施設や多数の業者が出入りするオフィスでは、入退室管理の業務負荷が重く、最適なシステム導入による効率化を必要とする声が高まっている。

 そこで、東計電算は、専用の顔認証システムや顔認証用デバイス、ドアに設置する電気錠で構成される入退室管理システムを開発した。入退室管理システムは、入場者に対し、入口に設置した顔認証用デバイスによって、事前に登録した顔写真との照合を非接触で行い、本人確認と検温が可能。

使用する顔認証デバイス 出典:東計電算プレスリリース
使用する電気錠 出典:東計電算プレスリリース

 加えて、あらかじめマスク姿の写真も登録しておくことで、入場者がマスクをした状態での本人確認に対応する他、非接触もしくはフットスイッチで使えるため、デバイス操作での接触による感染リスクを低減する。

 今回のシステムでは、クラウド型サービスを用いて社員情報をWeb上で一元管理し、複数の拠点やオフィスの入退室管理を一括管理して、全拠点のシステムへの指示を一度に反映させられる。一方、一時利用者向けには、顔認証の他に「QRコード認証」やBluetoothを使用した「スマホWebキー」によるワンタイムパス機能(オプション)も用意している。

システムで利用するクラウドサービス 出典:東計電算プレスリリース

 また、入室時に顔認証デバイスに表示する情報のカスタマイズに応じる。例えば、入室不可の場合には「ドアの故障」や「認証期限切れ」などを判定理由に合わせて投映させられるだけでなく、高体温やマスク未着用の場合は開錠を行わないようにするといった対処も行える。

システムの利用料 出典:東計電算プレスリリース

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