18の調査研究部会を束ねる調査研究委員会の似内志朗委員長は、その活動についてR5で、以下のように述べています。
「調査研究委員会はJFMAの中では学術的な部分を担っているが、実学であるFMにおいて、学術的レベルの高さを競うよりも、時代や社会に求められるものを予見し咀嚼(そしゃく)して、分かりやすい形で届けることが重要と考えている。FMの領域は広く、全てをカバーすることは難しいが、時代の方向性の一歩先を示し先手を打ち続けていくこと、そして「答え」よりも「問い」を提起することで、動きを止めないことが重要と考えている」。
研究部会の成果は、適宜、各部会で報告書として発刊しています。報告書の内容は、FMは実学的な内容も多いので、学術的なものから実務的な内容のものまで幅広く取り扱っています。
部会ごとの報告書とは別に、全部会の活動概要を機関誌のJFMA JOURNAL別冊にあたる調査研究部会特集号「Rシリーズ」という体裁で2年に1度、発刊しています。初刊は2013年9月に発刊し、2015年9月にR2、2017年9月にR3、2019年9月にR4、そして2021年9月に第5弾のR5(A4判 p100、定価1650円(税込み))を発刊する運びとなりました。R5を見れば、調査研究部会の活動概要が把握することができます。
本書の概要と各部会紹介、部会発表資料などは、JFMA公式Webサイトの部会名をクリックすると見ることができます。
2年前のR4発刊から、R5に至るまでを顧みると、2年間の変化の大きさを改めて感じます。とくに、コロナ禍による影響は多大で、ライフスタイル、在宅勤務などの働き方から、Webによるリモート会議やセミナーなど、否が応でもに変革を要求され、並行してDXに代表されるデジタル化への変革に加え、SDGsやカーボンゼロ(カーボンニュートラル)への対応など、経営もESG経営へと大きく舵を切られました。
今後は、ますますグローバルの視座で捉えることが大切になってきています。これらの変革を受け身の姿勢ではなく、ピンチをチャンス変える発想で、今まで異常であったことを正常に戻し、人々・組織・社会(地球)を幸せにするというFMのミッションを実現する機会と考えたいと思います。そしてFMを通して、多様な課題解決に役立つ、部会活動を進めていく所存です。
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