ダイキン工業は、室内を換気しつつ不快な熱や湿気を屋外に排出できるルームエアコン「うるさらX(Rシリーズ)」の新タイプを開発した。
ダイキン工業は2021年9月6日、都内で、同年10月28日に発売するルームエアコン「うるさらX(Rシリーズ)」の新モデルに関する説明会を開いた。
会場では、ダイキン工業 専務執行役員 空調営業本部長 舩田聡氏と空調生産本部 小型RA商品グループ リーダー 主任技師 岡本高宏氏がルームエアコン市場の動向やうるさらX Rシリーズの概要を紹介した。
日本冷凍工業会が公表したデータによれば、2020年度は、巣ごもり需要によるエアコンの買い替えや買い増し、寒冷地での普及、夏季における猛暑の影響で、ルームエアコンの国内出荷台数が過去最高の1010万台を記録した。
ダイキン工業の船田氏は、「当社の推計では、2020年度におけるルームエアコンの出荷実績はダイキン工業がトップだった。とくに、うるさらXは、換気しつつ空調が行える点を一般消費者に評価され、売上が前年度比で1.2倍に伸長した。さらに、換気しつつ空調が可能なルームエアコンとして“うるさらmini”“Vシリーズ”“うるるとさらら 天井埋込カセット型シングルフロータイプ”“うるるとさらら 床置型”を新たにラインアップし、業務用途で導入が増えた」と話す。
続けて、「2021年度4〜8月の業界需要は、第1クウォーターでは東京オリンピック・パラリンピックにより物流と工事が停滞することをさまざまな企業が想定しエアコンの早期購入が進み出荷台数が前年を上回った。しかし、7〜8月は、長雨などの天候不順や給付金消費の反動により前年比で93%となったが、当社は前年を超える出荷台数となった」と補足した。
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