今ではオフィス、医療施設、家庭など幅広い用途で導入が進むジアイーノには、次亜塩素酸の電解生成、パッシブ効果、アクティブ効果の3つの特長がある。電解生成は、本体に自動で投入される塩タブレットを電気分解し、次亜塩素酸を機器の内部で適切な濃度(約10ppm)にコントロール。パッシブ効果は、除菌フィルターに空気を通過させることで、汚れた空気を除菌・脱臭すること。アクティブ効果とは、塩素ガスの環境基準0.5ppmを下回る0.1ppm未満の安全性を保った次亜塩素酸を揮発させることで、室内に付着した菌へも除菌・脱臭の効果を発揮することを指す。
アクティブ効果の補足で木村氏は、「新型コロナウイルス感染症の拡大とともにアルコールの代替品として、さまざまな技術や製品が経済産業省などで検証されてきた。そのなかで、加湿器に混ぜ物を入れて空間に噴霧するタイプの製品は、安全性が認められないとされた。しかし、2020年6月末の最終報告では、多様な空間噴霧の方式があるうち、ジアイーノが採用している次亜塩素酸を気化させる“通風型”は、ミストや水滴のタイプとは異なるとみなされ、安全性に問題がある認定の対象外となった」と話す。
今回発売する家庭用の新機種については、パナソニック アプライアンス社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 商品センター 田頭裕子氏がプレゼン。開発理由に関しては、ジアイーノの購入者を対象にした独自アンケートの結果を引用した。購入者の内訳をみると、70代以上と2020年1月以降で急増している子育て世代の40代と2つのボリュームゾーンがあると判明。また、家の中で気になるニオイの設問では、キッチンから出る調理臭および新規ペット世帯の増加に伴うペットのニオイに回答が集まった。
アンケート結果を踏まえ新製品のF-MV4300は、“ステイホームをもっと清潔快適に”を掲げ、新しい生活様式に合わせた機能を搭載。フィルターの通風面積を拡げ、ペット臭の脱臭スピードUPしたほか、料理や生ごみ・排水口のニオイ、汗・体臭などの脱臭効果も検証で確認済み。カーペットやソファなど布に染み付いたニオイも、アクティブ効果による次亜塩素酸の揮発で脱臭する有効性が証明されている。
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