具体的な機能紹介は、マーケティング本部 ディレクター 伊藤宏隆氏が、AutoCADの強みとして「生産性向上」「柔軟性」「信頼性」の3点を挙げて解説した。
3つのポイントのうち、設計業務の生産性については、「AutoCADと聞くと2次元CADソフトと思われている方がまだ少なくないが、いまやれっきとした3DCADソフトであり、短時間での3Dモデル作成と3Dモデルからの2D図面の生成にも対応している。建設業界で広く使われている点群データとの組み合わせれば、図面上に物理的なオブジェクトを再現して、デジタルツインの3Dモデルも作成可能だ」とした。
生産性向上に寄与するもう一つの自動化では、繰り返しの作業をプログラミングせずに記録するだけでトレースする「アクションレコーダー」、またはLISP、VBA、C++などでAutoCAD上にプログラㇺを組むことで、複雑なタスクを一瞬で処理する機能が実装されている。他にも、ユーザーが規定した画層や線種、文字、寸法などのルールに、図面が準じているかを自動でチェックする「CAD標準仕様」、図面や集計表、Excelへのワンコマンドでの「書き出し」、最新バージョンで加わった図面内のブロックやジオメトリを集計する「カウント」といった設計のルーティン作業をオートメーション化する各種機能も用意されている。
さらに、API連携では、2200社を超えるサードパーティー開発者と900以上のコミュニティーで、AutoCAD専用のアプリケーションが多数公開されているため、ユーザー自身がより作業効率につながるアドオンを加えて、自分に合った作業環境を整えられることも、旧来のAutoCAD LTや他社製品との差別化になっている。
AutoCAD Plusの業種別ツールセットについては、2〜3業種を別料金のオプションで扱っている他のCADソフトはあるが、7業種をカバーし、製品と一体でパッケージ化して提供いるものは無く、AutoCAD Plusだけの優位性といえる。
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