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» 2021年05月10日 10時00分 公開

木質構造建築物の多様性と可能性:CLTの導入によって拓かれる未来木の未来と可能性 ―素材・構法の発展と文化―(3)(2/3 ページ)

[鍋野友哉(鍋野友哉アトリエ主宰、お茶の水女子大学・法政大学兼任講師),BUILT]

「CLTプラットフォーム軸組構法」を採り入れた「伊奈の家」

 くりばやし整骨院で使用した跳ね出しの考え方を発展させた作例が、2016年に埼玉県で竣工した「伊奈の家」(写真2-1,2)です。伊奈の家では、2方向に対して一間の跳ね出しを実現しました。都市部では、土地をなるべく有効活用しようとする時、キャンチレバーのように跳ね出す計画がとても魅力的となるケースがあります。伊奈の家でも、1階と2階の軸組間にCLTを挟み込む「CLTプラットフォーム軸組構法」を用いることで、東側の跳ね出し下を駐車場とし、北側の跳ね出し下を玄関ポーチとして活用することを実現しました。

写真2-1 「伊奈の家」の外観
写真2-2 「伊奈の家」の内観。プラットフォーム断面を見せた吹抜け空間

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