三井不動産レジデンシャルとナイキが協業、豊洲に敷地面積6000m2のスポーツ施設を開業プロジェクト

三井不動産レジデンシャルとナイキジャパングループは、東京都江東区豊洲で、2020年10月10日から2021年9月20日までの期間限定で、スポーツ施設「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ART」をオープンした。施設内には、バスケットやスケートボード、ダンスといったアーバンスポーツが行える設備を設けている。

» 2020年10月16日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 三井不動産レジデンシャルとナイキジャパングループは、東京都江東区豊洲で、障害の有無や老若男女を問わずスポーツが楽しめるインクルーシブデザインを取り入れたスポーツパーク「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ART」を2020年10月10日に開業した。

 同施設は2021年9月20日までの期間限定でのオープンとなる。三井不動産レジデンシャルは2020年10月14日に、TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ARTの内覧会を開いた。

施設内にある床の35%にリサイクル素材「Nike Grind」を使用

三井不動産レジデンシャル プロジェクト推進部 プロジェクト推進室 主管 香月聡氏

 内覧会で、三井不動産レジデンシャル プロジェクト推進部 プロジェクト推進室 主管 香月聡氏は、「TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ARTは、豊洲エリアの住民同士がスポーツを通して親睦を深められる施設として開設した。施設内では、アーバンスポーツと呼ばれるバスケットやスケートボード、ダンスなどが行える」と説明した。

 TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ARTは、敷地面積が6995.46平方メートルで、「CORTEZ TRACK」「WAFFLE TRAINER SQUARE」「ACG ADVENTURE」「AIR RAID COURT」「SB DUNK SKATE PLAZA」「AIR MAX TERRACE」といった6つのエリアと2つのクラブハウスで構成されており、6つのエリアはナイキを代表する6つのシューズからインスピレーションを得たデザインを採用した。

左から、「CORTEZ TRACK」「WAFFLE TRAINER SQUARE」「ACG ADVENTURE」

 CORTEZ TRACKは、1周280メートルのランニングトラックで、高低差があり、パーク全体を取り囲むように配置されている。ランニングトラックには、ナイキの前身であるBlue Ribbon Sportsのロゴが描かれており、デザインは、1967年にBlue Ribbon Sportsが販売していたシューズ「NIKE CORTEZ」を表現した。

 WAFFLE TRAINER SQUAREは、ヨガやダンスなどさまざまなアクティビティーが行える広場で、自然から着想を得た遊具が配置されている。広場のデザインは、ナイキの日本工場が1973年に製造したワッフルソールのシューズ「NIKE WAFFLE TRAINER」をモチーフにした。

 ACG ADVENTUREは、ボルダリングをテーマにしたジャングルジムで、あらゆる方面から登れる。ジャングルジムのデザインは、ナイキが1988年に発売したトレッキング用アウトドアシューズ「NIKE LAVA HIGH」を意識した。

左から、「AIR RAID COURT」「SB DUNK SKATE PLAZA」「AIR MAX TERRACE」

 AIR RAID COURTは、3×3のバスケットボールコートを2コート備えたゾーンで、ユーザーはバスケットボールコートを2コート利用して、フルコートでバスケットの試合が行える。バスケットボールコートのデザインは、ナイキが1992年に発売したバスケットボール用シューズ「NIKE AIR RAID」を表現した。

 SB DUNK SKATE PLAZAは、ステアやバンク、ボックス、レールといったスケート競技用の設備が設けられたスケートコートで、コート内には車椅子を使用したまま遊べる回転遊具も置かれている。スケートコートのデザインは、ナイキが2000年に発売したスケートボード用シューズ「NIKE SB DUNK」をイメージした。

 AIR MAX TERRACEは、TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ART内の全エリアを見渡せる高台で、高台のデザインは、ナイキが1987年に発売したランニングシューズ「NIKE AIR MAX」がモチーフになっている。

 CORTEZ TRACKやWAFFLE TRAINER SQUARE、AIR RAID COURTの床材には、ナイキ製品の製造工程で発生する余剰生産物や使用済み製品を再利用した素材「Nike Grind」を使用しており、Nike GrindはTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT×ART内にある床の35%で使われている。

 クラブハウスには、ロッカールームやジェンダーレストイレ、車椅子のユーザーでも利用可能なシャワールーム、マイボトルに給水できるウォータサーバなどを設けている。また、クラブハウス内にあるラウンジスペースの内装材やイス、テーブル、小物の材料には、倉庫などの外装で使用されていた板材と家屋解体で発生した廃材などが再利用された。

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