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» 2020年08月28日 06時00分 公開

全方向360度、自在に動き回る水中ドローン「FIFISH(ファイフィッシュ)V6」メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020(1/2 ページ)

ジュンテクノサービスは、電気工事業・ドローン事業を専業とする企業。同社直営のドローンテクニカルファクトリー川越では、水中ドローンの販売やメンテナンスを行っている。

[松永弥生,BUILT]

 ジュンテクノサービスは、「メンテナンス・レジリエンス OSAKA 2020」(2020年7月29〜31日、インテックス大阪)内の「インフラ検査・維持管理展2020」で、全方向に移動可能な6スラスター水中ドローンのデモンストレーションを行った。

VR用のHMD装着でヘッドトラッキングが可能に

 水中を自在に動き回るドローンは、「FIFISH(ファイフィッシュ)V6」。製造は、中国深センで無人潜水機の製造設計と研究開発をするQYSEA Technologyが手掛けている。水中ドローン市場では、リーディングカンパニーとして知られ、現在は世界100カ国以上で機体を販売している。ジュンテクノサービスは、日本で唯一のメーカー公認修理センターとなっている。

QYSEA Technology製「「FIFISH V6」

 FIFISH V6は、ティアドロップ型の機体に6基のスラスターを実装しており、前後・左右・上下で、360度水中を自由自在に動き回る。深度ロックや角度ロックといった機能も搭載しており、姿勢を傾けたままで安定したホバリングも可能だ。水面に対して垂直姿勢もとれるので、水面からカメラを出して頭上の探査もできる。

 FIFISH V6の移動速度は3ノット(1.5m/秒)。バッテリーは定格出力9000mAh/97.2Whで、充電1時間あたり連続4時間まで稼働する。

 操縦方法は、コントローラーにスマホやiPadを接続し、モニターを見ながら行う。コントローラーの角度と機体が連動しているため、直感的に操縦できるという。簡易VRゴーグルも付属しており、スマホにセットすれば、機体連動のヘッドトラッキングも可能になる。

コントローラーにスマホやiPadを装着して操縦。付属のVRゴーグルにスマホをセットすれば、ヘッドトラッキングが可能となる

 FIFISH V6の最大深度は100メートル。4000ルーメンの強力なLEDライトで、光が届かない水中でも鮮明な画像撮影をサポートする。さらに、AIによる画像鮮明化プログラムにより、水中本来の色を再現しているそうだ。

 機体前方には、1200万画素の4K UHDカメラを装備。静止画はもちろん、HDMI出力で動画の録画に対応し、1080P/120FPSのスローモーション撮影によって細部までのくっきりした映像が撮れる。

 インフラ関係の点検用途では、上下水道や発電所の冷却所など、今まで水を抜いて点検作業しなければいけなかった現場からの問い合わせが増えているという。とくにオプションで200メートルのケーブルが用意されているため、配管長200メートルまでの近接点検が実現する。

 また、ダムやプラントのように、ダイバーが潜って入っていた箇所を対象に、FIFISH V6を使って詳細な調査を行ったり、あるいはダイバー達が潜水する前の安全確認に用いられることもある。

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