丸紅、CACH、丸紅建材リースは、切梁の状態異常を検知するモニタリングシステムを開発し、βバージョンの提供を開始する。
丸紅、IoT機器の開発を手掛けるCACH、丸紅建材リースの3社は2020年7月1日、工事現場での重仮設資材の軸力モニタリング測定に関し、CACHが開発した「IoTによる切梁異常検知・自動通知システム」の評価版を共同で提供することを明らかにした。
重仮設資材の管理は、資材の設置後、現場管理者が油圧ジャッキの目視確認や専門の計測事業者がセンサーや装置を設置して計測し、切梁の異常を検知している。しかし、巡視時や取り付け作業時の転落事故など、安全面のリスクや現場管理者の不足に伴う計測器の見落としが問題視されてきた。
新たに開発した切梁異常検知・自動通知システムは、丸建リースが取り扱う重仮設資材の一つ切梁に、IoT機器を取り付け、無線通信を介して異常を検知する。切梁の工場出荷時に、IoTデバイスが搭載されているため、現場で施工する手間が要らない。
IoT機器は取得したデータをクラウドへ送信。ユーザーはいつでもどこでも、スマートデバイスやPCで、時系列に表示されるモニタリングデータを確認することができる。仮に異常値が検知された場合は、メールなどへ自動的に通知が届く仕組み。
今回、評価版の提供を通じ、システムを活用する顧客からニーズを吸い上げることで、さらなる技術改良や重仮設鋼材の新たな機能追加の検討などに役立て、国内外での建材市場の開拓を目指す。
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