両施設は、中圧ガスによる発電が可能なガスコージェネレーションシステムと、オイルや中圧ガス双方に対応するデュアルフューエル型非常用発電機を搭載しており、災害時の電力供給の自立性を向上している。
仮に中圧ガスの供給が止まっても、72時間の運転を実現するオイルも備蓄した。停電や停ガス時には、共用部だけでなく専用部に対しても電気や熱を供給し、業務を続けられる。
鹿島建設が開発した最新の制震オイルダンパー「HiDAX-R」も実装しており、風揺れから震度7の大地震まで、広く効果を発揮。特に、頻度の高い震度4〜5クラスの地震や長周期地震動などに対する揺れの予防や短時間での振動で、高い効力を発する。
帰宅困難者の一時滞在施設や防災備蓄倉庫、防災井戸を整備しており、一時滞在施設の延べ床面積は約4000平方メートルで、非常時には2400人を収容する。防災備蓄倉庫は、延べ床面積約250平方メートルで、約2万2000食の食料を完備している。
敷地内にある地域冷暖房施設のメインプラントは、機能継続しながら、Otemachi One内で移転と更新し、環境性と非常時対応の強化や浸水防止と耐震性を強めている。同プラントは、熱源機器として、国内最高水準の高効率ボイラーと最先端技術を組み込んだ高効率インバーターターボ冷凍機などを取り入れている。ガスコージェネレーションシステムや中水、ボイラーブローの排熱を利用し、年間約1000トンのCO2排出量削減を目標に掲げる。
この他、Otemachi Oneでは、環境性能指標「PAL」と「ERR」で段階3を取得しており、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」ではSランクを得ている。
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