建築・設備系の設計CADソフトで、ドローソフトの使い勝手を採り入れた「DraftingCAD Pro」は、Mac版の最新バージョンをリリースした。
インフィニシスは、ドローソフトとCADソフトの良さを併せ持つ、建築CAD及びデザインソフト「DraftingCAD Pro(ドラフティングキャド プロ)」のMacintosh版を2020年5月12日にアップデートした。
最新の7.0.3は、64ビットアプリケーションで、MacOSの「Mojave」と後継の「Catalina」に対応。Mojaveのダークモード表示が可能で、旧OSでは常に黒い背景となる。
インタフェース自体も刷新され、パレットが無くなり、全ての作業を一つのウィンドウで完結。画面中央の白い図面の周りにあるグレーゾーンは、図形などを置け、バージョン7からグレーゾン内の図形などを編集できるようになった。
DraftingCAD Proの主な用途としては、建築/土木の設計や間取り図、ペーパークラフトの型紙、電気配線図の作成などで、DXF形式やDWG形式での保存と読み込みができるため、AutoCADやVectorWorksと図面データを相互連携し、パーソナルユースからプロユースまでのあらゆるデザイン業務に利用できる。
また、グラデーションの不透明度設定をはじめ、用紙の端や中央ぞろえの機能、512×512ピクセルまでの模様作成など、なじみ深いドローソフトと同様の感覚で扱えるため、デザインソフトとしての使い勝手がウリとなっている。例えば、Illustratorと同様にテキストを“アウトライン化”の機能が実装されたことで、他のPCでプリントするとき、インストールされているフォントに左右されずテキストが崩れてしまうトラブルを防げる。
最新バージョンでの他の変更点は、Mac OSの共有機能との連携、平行線ツールの改善、ベジエ曲線ツールの強化、点だけでなく方眼紙タイプのグリッド表示など。このうち、平行線ツールの見直しは、今までは「押し出し平行線ツール」を使って、平行線に別の並行線を付けた場合は、線をバラバラにする必要があったが、平行線に色を付けられるようにもなったため、間取り図を作成する際に、線を分割することなく色付きの壁が描ける。
さらに図形作成の機能では、周囲の長さが自動的に表示され、図形ツールを選択してダブルクリックすると、ダイアログがポップアップされ、寸法を入れるだけで図形が作れる。
動作環境は、Macintosh OS 10.11.6以上で、画面解像度は1024X768ピクセル以上。DraftingCAD Pro 7 for Macダウンロード版の価格は1万9800円(税込み)。
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