アイトスはフルハーネス型の墜落制止用器具を装着しても、使用できるファン付き空調ウェアを発表した。
作業服メーカーのアイトスは2020年4月に、フルハーネス対応のファン付き空調ウェアを発売する。
厚生労働省が、労働安全衛生法(安衛法)を改正したことに伴い、建設業では5メートル以上の高所作業時に、フルハーネスタイプの墜落制止用器具(旧名称:安全帯)の着用が2019年2月1日から義務化された。従来の胴ベルトや新規格に適合しない製品は、一定の猶予期間を経て、2022年1月2日以降は使用することができなくなる。
アイトスでは、近年急速に拡大する空調ウェア市場の拡大で、こうした法令動向にいち早く適合する目的で、フルハーネス対応の製品を開発した。
空調ウェアの市場はアイトスによると、2019年で90〜100億円が見込まれ、流通しているウェア数は220〜230万点以上にも上る。とくにここ数年の気候変動による酷暑が続く建設現場では、熱中症対策の必需品として定着してきている。
しかし、通常の空調ウェアにフルハーネスをただ付けると、D環止めから肩ベルトのV字範囲と胸ベルトの廻りで圧迫され、隙間が無くなり襟元に抜ける空気の量が激減してしまう。そこで、別売りのスペーサーパッドを背中部分に装着し、立体的な「空気の道を作る」構造を採用した。
新製品のラインアップは、長袖ブルゾンタイプとベストタイプの2種類で、素材は本体が高密度TCウェザー(ポリエステル65%/綿35%)、配色が高強度TCリップ(ポリエステル65%/綿35%)。カラーは、シルバーグレー、ディープネイビー、カーキの3色。
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