大和ハウス工業は2002年、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、顧客にあわせた専用の物流施設をコーディネートする独自の計画「Dプロジェクト」を開始。Dプロジェクトでは、オーダーメイドタイプのBTS(Build to Suit)型物流施設と、好立地に複数のテナントが入居可能で短期的な物流ニーズにも迅速に対応するマルチテナント型を建設してきた。2020年2月1日には、50億円を投じた大型マルチテナント型物流施設「DPL須賀川」の建設に着手する。
大和ハウス工業は2020年2月1日、福島県須賀川市のJT東日本原料本部工場跡地の一部で、最大4つのテナントが入居可能な大型マルチテナント型物流施設「DPL須賀川」を着工する。
DPL須賀川は、建築面積が3万2235.78平方メートル、延べ床面積が3万2167.80平方メートル、構造はRC造で平屋建て。設計・施工は竹中工務店で、総投資額は約50億円。所在地は福島県須賀川市茶畑町25-3・4。工期は2020年2月1日〜12月15日で、入居は2021年1月を予定している。
入居を見込むテナントは、インターネット通販事業者や小売業者、東北全域への配送を手掛ける事業者など。アクセスは、東北自動車道「須賀川インターチェンジ」まで約1キロで、東北全域に出やすく、物流エリアの広域化・複雑化が進む中で、テナント企業のニーズに応えられる立地だという。JR東日本「須賀川駅」までは約1.9キロで職住近接の就労環境が整っている。
さらに、造成時に福島県および須賀川市と協議を行い、地盤面が浸水しないように計画されている。また、隣接地には、2区画(1区画あたり2万平方メートル)の工業団地を整備。企業の物流施設や製造施設、研究所などの事業展開に沿った大型施設をはじめ、エリア拠点の新設が行える団地だという。
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