リベルダージ、AIを活用したプラットフォーム「エッジドローン」を開発ドローン

ドローン専門のIT企業であるリベルダージは、より高度な航路の設定を可能とするエッジコンピューティング搭載型ドローンプラットフォーム「エッジドローン」を開発し、実証実験の開始を発表した。

» 2019年10月03日 08時00分 公開
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 ドローン専門のIT企業であるリベルダージは2019年9月10日、従来の自動飛行で実現できていない障害物の回避や用途に応じた撮影データのクラウドへのアップロードなど、より高度な航路の設定を可能とするエッジコンピューティング搭載型ドローンプラットフォーム「エッジドローン」を開発、実証実験を開始したと発表した。

photo エッジドローン 出典:リベルダージ

 現在ドローンの自動飛行にはクラウドの技術を使用しているが、データの保存容量や処理速度が機体に依存しない、あらゆるデータを複数のデバイスに利用できるというメリットがある一方、インターネットへの接続が必要となり、センサー情報をリアルタイムに収集および判断が難しいという課題があった。また、ドローンの飛行の増加に伴い、あらゆる環境下、状況下においても確実に安全な飛行を実現するためには現場で自律的に判断する仕組みが必要不可欠であった。

photo 現状のクラウドコンピューティング型ドローンの自動操縦アーキテクチャ 出典:リベルダージ

 エッジドローンはフライトコントローラーに専用のAI機能を持つ、エッジコンピューティング型のIoT統合ソフトウェアプラットフォームを組み込んだソリューションだ。これにより高度な自動操縦を実現し、障害物の自動検知や、用途に応じて写真を撮影し必要なデータのみクラウドに送ることが可能だ。

photo 既存ドローンとの比較 出典:リベルダージ

 また、Linuxベースで動くフライトコントローラーに対応しているため、特定メーカーの機体に依存することがなく各用途に応じた機体の使用が可能だ。セキュリティ対策として、センサーやカメラで取得したデータを暗号化して保存し、クラウドにアップロードした上で削除を実施するため、期待紛失時のリスクを最小限に抑えることが可能となる。

 同社では、エッジドローンはAI(人工知能)を活用したプラットフォームであるため、現在は幾つかの用途で実証実験を行っているという。2019年内には実証実験を終え、2020年に一般リリース予定ということだ。

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