システムを導入することによって得られる効果は、工事規制内へ車両が誤って侵入して起きる他責事故を防止し、作業員の安全を確保することがまずある。現場では、作業員が定期巡回して標識材が機能しているかをチェックしているが、異常があれば数キロ先にいても警報が鳴るため、現場を見廻る必要も無くなる。
他にも、高速で走る車の風圧やトラックの横切りで倒れたコーンを、後続車が避けようとして事故が発生するのを防ぐことにもつながる。
危険車両の侵入検知システムは、NEXCO東日本と共同で開発を進め、高速道路の本線上で試験導入を行った。NEXCOでは、高速道路上の工事で2キロの車線規制を敷くことが多いため、エリア設定も2キロを目標に置いている。システムの実用化は、2019年度内を目指しており、その後、OKIが販売を担うという。
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