大林組は、天然大理石と同じような質感、意匠性を有し、加工性や耐久性に優れた60センチ各以上の超大判人工大理石を、内外装仕上げ材として適用した。
大林組は2019年7月9日、天然大理石と同じような質感、意匠性を持つ超大判人工大理石を内外装仕上げ材として日本で初めて適用したと発表した。大林組技術研究所の環境工学実験棟のリニューアル工事において、外壁や内装の装飾壁、内装床に導入した。
今回開発した人工大理石は、天然鉱物質を主体にメタクリル樹脂を化学的に融合し無機有機複合材料。60センチ角以上の超大判で、最大95センチ×3メートル65センチまで適用可能。天然大理石と比べて、設置コストが3〜5割低減できるという。
曲面加工や穴開け加工、切削加工などができるほか、透光性もあり光源とも組み合わせられる。また、天然大理石の約4分の1の重量と軽く、約5倍の曲げ強度を有することから、部材の薄厚、軽量化にも対応可能。強度、耐水性、耐熱性、耐薬性、耐紫外線性、対候性にも優れているため、メンテナンスも容易で屋外でも使用が可能だ。
大林組は、人工大理石の活用により、顧客のニーズに応えるとともに、施工現場の生産向上にも貢献できるとしている。人工大理石は天然大理石と同等のデザイン性を持ちながら、軽量であり加工性、耐久性にも優れているという。
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