床下点検ロボットは、協栄産業製で、広角カメラとヘッドライトを搭載し、7.床下点検、8.床下設備、9.防蟻点検を行う。ロボットの寸法は、284(幅)×183(高さ)×410(全長)ミリで、重さは約9キロと持ち運びもできる。スタビライザーを備えているため、昔の基礎も想定して9センチまでの段差は乗り越えられる。ロボットのコントロールは、iPad上で、3段階のスピード設定、方向指示、カメラのシャッター、撮影角度をタップだけで行う。
伊藤氏は、「床下の点検は、検査員がサーチライトを持って床下に潜る必要があり、狭い場所で無理な姿勢をしなければならず、重労働かつ時間がかかっていた。また、床下はホコリがかなり体積をしていることも少なくないため、室内を汚す恐れがあった。ロボットであれば、人間が入れない場所も自在に動け、部屋を汚す心配もない」と有効性を語った。
3つ目のツール「小屋裏点検ロボットカメラ」は、先端にLEDとカメラ、サーボモータが取り付けられたカーボン仕様のイング製ロッド。収納時は1.45メートルにまで縮められ、最大限に伸ばすと高さ8.4メートルまで脚立を使わずに、天井裏の断熱材の敷き込みや野地板を確認することができる。カメラの操作は、腕に装着したiPhone上で180度水平方向に遠隔で動かせ、左右の回転はロッド自体を回す。
以前は点検者が脚立に乗って、天井の点検口からのぞいていた。だがこの手法では、点検口がクロゼットなどにあることが多いため、服などを汚すことや脚立の搬入で壁に傷をつけてしまうリスクがあった。
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