高松建設と青木あすなろ建設は、「壁面走行ロボットによる外壁点検システム」を開発し、2019年8月から実物件で運用を開始する。ビル壁面の点検にロボットを採用することで、足場の仮設が不要となり、コスト削減や点検期間の短縮がもたらされる。
高松コンストラクショングループの高松建設と青木あすなろ建設は2019年7月16日、非破壊検査の協力を得て、ビル壁面を走行する点検ロボットを開発したと発表した。
3社が共同開発した外壁点検システムは、ロボットが壁面を自走して壁面を打診し、診断結果をデータ化して分析・蓄積することで、今まで以上に高精度な診断が実現する。
ロボットは、下部に自走用のローラー、上部には中央にバキュームチャンバーと防音カバー、カメラユニット、自己位置推定ユニット、打診測定器ユニットを搭載。壁面走行の仕組みは、バキュームチャンバーで空気を吸引し、壁面に吸着させながら、ローラーの回転で走行する。最大速度は毎秒6ミリで、19ミリ程度の段差は乗り越えることができ、壁面の材質に左右されず、緩やかな曲面部にも対応する。
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