建設業界の“働き方をデザインしよう!”Adobeが考えるAIを活用した真の働き方改革BIM×クラウドで実現するテレワークと人材確保(2/4 ページ)

» 2019年07月03日 06時06分 公開
[石原忍BUILT]

BIM×テレワーク×クラウド=働き方改革

 パネルディスカッションでは、モデレーターにオートデスク AECセールスディベロップメントエグゼクティブ・濱地和雄氏、ゲストスピーカーに乃村工藝社 事業統括本部 生産技術研究所 BIMルーム ルームチーフ・田辺真弓氏、ワイズスタッフ代表取締役兼テレワークマネジメント代表取締役・田澤由利氏の3者が、「BIM活用で進める働き方改革と各社の取り組み」をテーマに、「BIM」「テレワーク」「クラウド」のキーワードで、トークセッションを繰り広げた。

 濱地氏は、「2009年のBIM元年から10年が経過し、建設業界の働き方を変えるプラットフォームと位置付けられ、ここ最近ではBIMという単語がさまざまな場面でバズワードの様に頻出してきている」とBIMの広がりに触れた。

左からオートデスク・濱地氏、乃村工藝社・田辺氏、ワイズスタッフ・田澤氏
乃村工藝社 BIMルーム ルームチーフ・田辺氏

 田辺氏が務めている乃村工藝社は、一般的な建設会社とは異なり、内装をメインとした大手ディスプレイ業で、商業施設や博物館、展示会・イベントの設計・施工だけにとどまらず、オープン後の運営管理までに携わっている。創業は1892年で、現在は国内10拠点と海外にも8拠点を置き、年間で1万4079件、1日に換算すると38.6件の案件をこなしており、連結の売上高は1158億(2018年2月期)に上る。

 近年は、全国150カ所のサテライトオフィスや産休/育休からの復帰率100%、入社4年目から在宅勤務可など、働き方改革に全社を挙げて取り組んでいる。ユニークな制度では、35/45歳時にはリフレッシュ休暇が付与され、7日間休暇を取得すると10万円の報奨金が支給されるという。

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