アドビ システムズは、“クラウド”と“AI”を武器にした各種製品群で、建設業界の働き方改革をバックアップしている。同社が主催したセミナーでは、乃村工藝社のBIM推進の取り組みや地方に埋もれた人材を発掘するBIMオペレータのテレワーク事業などが紹介された。
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アドビ システムズ主催の「建設・建築業向け働き方デザインセミナー」が2019年6月25日、東京・千代田区の東京ミッドタウン日比谷 BASE Qで開催された。
セミナー冒頭は、アドビ システムズ デジタルメディア ビジネスマーケティング 執行役員の北川和彦氏が「Adobeでは、“働き方をデザインしよう!”を掲げ、独自のAIテクノロジーを筆頭に、Document CloudやCreative Cloudといった働き方改革を実現するクラウド環境を提供している。Adobe製品が建設業界の抱える課題を解決し、現在から将来に向けた生産性向上をもたらす鍵となることを期待したい」とあいさつ。
続く基調講演では、建設ITジャーナリストでイエイリ・ラボ代表取締役の家入龍太氏が「ポスト五輪時代の建設・建築業界の働き方改革とは」と題し、2020年以降に向けた建設業におけるIT活用の最新動向について解説した。
家入氏は、国土交通省が旗振り役となり、2025年までに20%の生産性向上を目指す“i-Construction”のワークフローを示し、その中心に位置する3次元のBIM/CIM活用の重要性を説いた。BIM/CIMは、仮想空間上に理想モデルとするプロトタイプを作成し、高い精度でシミュレーションする“デジタルツイン”として、結果的に業界に働き方改革をもたらすとした。事例紹介では、各種施工ロボット、海外で先行している建築用3Dプリンター、国内でのICT施工、建機自動化などを動画を交えて解説した。
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