最後に、デジタルプラットフォームがもたらした効果の1つとして、作業内容をプログラム化することで、施工を自動化する可能性が示された。
機体のフル電子制御化によって、稼働履歴や機体の状況がログとして常時保存できるようになった。こうしたログを持ち帰り、エンジニアが解析をかければ、マシン自動化のプログラムを組むことにつなげられる。一例では、大成建設と協力した「自律割岩システム」や自動で土砂を掘削・積み込みをする実証では、いずれも機体の大掛かりな改造無しに試行。自律削岩システムでは、90%以上の精度で小割作業を達成したという。
キャタピラーは、1990年代から自律自動で作動する建機の開発を手掛けてきた草分け的存在。今後について担当者は、「新たな機種だけでなく、既に現場で動いている対応機種にも、さらなる自動化のプログラムを提供していく。油圧ショベルの他、ホイールローダーやブルドーザーなどでも、同じ思想のデジタルプラットフォームを有する次世代型モデルを投入していく」と展望を語った。
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