品川開発プロジェクト(第I期)が本格始動、ピカード・チルトンや隈研吾を起用プロジェクト

高輪ゲートウェイ駅周辺を対象とした品川開発プロジェクト(第I期)が都市計画決定された。2020年に工事着手し、2024年の街びらきを目指す。

» 2019年05月16日 06時24分 公開
[BUILT]

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は2019年4月22日、山手線/京浜東北線の田町から品川間に新設される新駅「高輪ゲートウェイ」駅周辺一帯の街づくり「品川開発プロジェクト(第I期)」が都市計画決定されたことを明らかにした。

街区全体のデザイン構想に、Pickard Chiltonと隈研吾氏を起用

高輪ゲートウェイ駅周辺の構想 出典:JR東日本

 第I期の計画では、約7万2000平方メートルに及ぶ「品川」駅北口の周辺地区が対象になる。街区全体のデザイン構想には、米・建築デザイン事務所のPickard Chilton(ピカード・チルトン)と隈研吾建築都市設計事務所を起用。さらにPickard Chiltonが4街区のデザインアーキテクトを務め、隈研吾建築都市設計事務所が高輪ゲートウェイ駅の建築デザインを担当した。

港南側から高輪ゲートウェイ駅、4街区と3街区建物を望んだパース 出典:JR東日本
港南側から4街区を望んだパース 出典:JR東日本

 全体のデザイン構想としては、各街区の建物を日本列島の島々に見立て、かつては海岸線だったことを想起させる滑らかな歩行者ネットワークを整備する。低層部は各建物の緑を連ねて緑の丘を構築し、高層部は頂部に統一した動きを創出することで「群としての一体感」を表現。

 また、分節で強調した建物コーナーを新駅前広場や結節空間に向けることで、建物同士につながりを持たせ、各建物の個性を強調する。そして「エキマチ一体まちづくり」の象徴として、折り紙をモチーフにした大屋根や障子をイメージした「膜」や「木」の素材を採り入れた“和”を感じられるデザインの新駅と、緑豊かで滑らかな曲線を持つ4街区の建物によって「360度の広場空間」を形成するプランだ。

 高輪ゲートウェイ駅の開業は2020年春を予定。品川開発プロジェクト(第?期)に関しては、2020年ごろに工事着手し、2024年ごろのまちびらきを目指すとしている。

品川開発プロジェクト(第?期)の概要 出典:JR東日本

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