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» 2019年04月25日 07時45分 公開

産業動向:特廃セメントの固型化処理施設が本格稼働、2023年9月までに8.3万トンを処理 (1/2)

鴻池組を幹事会社とする4社のJVは、2019年3月20日から特定廃棄物セメント固型化処理施設(福島県楢葉町)の本格稼働を開始した。

[谷川整,BUILT]

 鴻池組を幹事会社とする鴻池・前田・西武・株木JV(特定建設工事共同企業体)は、2019年3月20日から特定廃棄物セメント固型化処理施設(福島県楢葉町)の本格稼働を開始した。

放射性セシウムを含む飛灰などの安全な処理が可能に

 環境省福島環境再生事務所が2017年6月に公告した施設設置の事前調査と設計、建設、運営から解体撤去・原状回復までを行う「2017度から2020年度までの特定廃棄物セメント固型化処理業務」を落札したことを受けたもの。所要の施設を建設した後、2019年1月7日から試験運転を実施していた。2023年9月までの期間、計8.3万トンの特定廃棄物を固型化処理する計画だ。

セメント固型化処理施設の外観 出典:鴻池組

 放射性物質に汚染された特定廃棄物は、2011年に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故により発生した。10万ベクレル/キロ以下の放射性濃度の場合、焼却処理ののち特定廃棄物埋立処分施設に埋立処分される。一方、そのままでは放射性セシウムの溶出量が多いと想定される焼却飛灰や溶融飛灰などは、放射性物質汚染対処特別措置法に基づきセメント固型化処理を実施した上での埋立処分を求められる。

 同施設で実施する固型化処理は、大まかに、受け入れ/保管、固型化処理、養生/脱枠、保管/搬出の4工程がある。

セメント固型化処理のフロー 出典:鴻池組

 まず受け入れ/保管は、県内の焼却施設などに保管されている処理対象物を、専用の搬出入道路から運び込む。その際、放射能濃度が10万ベクレル/キロを超えていないこと、処理対象物の収納容器が破れていないことなどを確認。天井や遮蔽(しゃへい)壁などの安全設備を備えた受入保管室で一時保管する。

処理対象物の受入保管室 出典:鴻池組
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