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» 2019年04月04日 06時00分 公開

ジャパン・ドローン2019:球体の保護フレームで壁に“ぶつけて”撮影可、マンホールにそのまま入れる狭小空間の点検用ドローン (1/2)

ブルーイノベーションは、民間ドローン専門展示会「ジャパン・ドローン2019」で、屋内点検向けドローン「ELIOS(エリオス)」の実機デモを行った。ELIOSは、スイスローザンヌに本社を置く、Flyability SAが開発した屋内の狭小空間での運用を想定した特殊ドローン。ブルーイノベーションは2018年3月にFlyability SAと業務提携を交わし、機体販売や屋内点検分野のサービスを展開している。

[石原忍,BUILT]

 ブルーイノベーションは、「ジャパン・ドローン2019(第4回)」(会期2019年3月13〜15日、幕張メッセ)で、業務提携しているドローン機体開発のベンチャー企業Flyability SAの狭小空間における飛行課題を解決した「ELIOS(エリオス)」の実機を出展した。

フルHDとサーマル映像を同時に録画、高輝度LEDで暗所にも対応

 ELIOSは、これまでドローンで問題となっていたコンパスエラーが解消され、トンネル、バラストタンク、煙突といったインフラ施設や機械設備内部などのGPSがつながらない特殊な環境下でも、安全かつ安定した飛行で運用することができる機体。防塵(ぼうじん)、防滴性能を備え、外気温も0〜50度に耐える。

「ELIOS」のデモフライト

 最大の特長は、ソフトコーティングが施されているカーボンファイバー製の球状保護フレーム。弾力性があるため、障害物に当たっても跳ね返り、そのまま飛行を続けることが可能だ。フレームは3つの軸で、本体から分離されており、常時安定した姿勢を保つ。

 操作する側時とっても、最大毎秒4メートルまでの衝撃に耐えるため、壁への衝突を気にする必要が無く、人に接触してもケガさせることが無い。設備点検などでは、ダクトなどにあえてフレームを押し付けたまま横移動して、連続接写する使い方もある。フレームのサイズは直径40センチで、マンホールにそのまま入れる様に設計されている。

「ELIOS」を柱にぶつけるデモ
「ELIOS」を柱に押し付けながら横移動

 メインカメラはフルHDで、壁面にフレームを付けた状態で0.02ミリ/pixel(ピクセル)の解像度。録画した動画は、ヘッドに格納されたSDカードに保存されると同時に、操縦者にもリアルタイムでコントローラーユニットにストリーミング配信される。フルHDカメラのフレームレート(FPS)は、1920×1080pixelの毎秒30フレーム。自動補正機能がある他、露出値(EV)はコントローラーから調整することができる。

 カメラは、回転式ヘッドに搭載され、真上の撮影が可能で、視野角は215度、水平視野角は130度のチルト調整に対応している。

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