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» 2019年03月12日 06時00分 公開

「鴻池組RCS接合構法」技術性能証明を改定取得、空間構成の設計自由度を拡大

鴻池組は、鉄筋コンクリート造の柱と鉄骨造の梁を組み合わせたハイブリッド構法の構造実験を重ね、技術性能証明の改定を行った。

[BUILT]

 鴻池組は、2008年に日本建築総合試験所から取得した「鴻池組RCS接合構法」の技術性能証明を改定し、「鴻池組RCS接合構法(改定1)」(GBRC性能証明 第08-04号 改1)として取得した。

柱心と梁心の偏心や外壁金物の大幅な削減が可能に

 RCS構法は、圧縮力に強い鉄筋コンクリート造を柱に、軽量で曲げに強い鉄骨造を梁(はり)に、それぞれ用いた合理的なハイブリッド構法。鴻池組ではこれまで、大スパンかつ積載荷重の大きい物流倉庫を中心に適用実績を重ねてきた。

柱梁接合部の詳細図 出典:鴻池組

 今回、要望が多かった内部空間のさらなる有効活用と設計自由度の向上を目的に、構造実験を重ね、技術性能証明の改定を行った。これにより、柱と梁の偏心やより大きな段差をつけた梁の配置が可能になるなど、今まで以上に空間構成の自由度を拡大させられる。

構造実験 出典:鴻池組

 改定前の構法では、柱心と梁心が一致している必要があったが、今回の改定では、柱心と梁心を偏心させることが可能になった。外周梁を壁側に偏心させることで、内部空間の拡大に加え、外壁を支える金物の大幅な削減が実現する。

 また、梁の段差も改定前より、大きくすることが実現し、同一フロア内で階高を大きく変更するといった、トラックバースの計画などで想定される要望にも柔軟に応えられる。

 さらに適用できる鋼材の範囲も広がり、より高強度の鋼材(鉄骨梁)が使用でき、梁の断面寸法を小さくすることにつながる。

 今後は、今回の改定で向上した設計自由度を生かし、「物流倉庫やショッピングセンターなどを中心に、今まで以上に多様なニーズに応える提案を積極的に行っていく」としている。

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