CADオペ・事務員を共有する「現場支援リモートチーム」結成、3次元CADとWeb会議で“実感のある働き方改革”働き方改革(2/2 ページ)

» 2019年02月12日 13時30分 公開
[石原忍BUILT]
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若手技術者、少人数でも、支援により現場管理が可能に

 図面 RTRは、物件ごとの分科会として、図面のチェックと指導のため、週1回1時間ほどセッティング。課長、支援要請現場担当者、支援リモートチーム担当者の計3〜4人がWeb上に集まり、CADデータを3次元で表示して、不具合の発見や検討項目、対応状況、決定事項をリストで管理して共有する。部課長やベテラン技術者が、現場パトロールでの図面チェックや課題解決への助言を、情報を共有しやすいWeb上の3次元モデルで行うため、的確かつ柔軟な支援が受けられ、若手や少人数の技術者しかいなくても、現場管理が可能になった。

各支店側の開催状況(3次元図面レビュー) 出典:ダイダン
Web会議中の工程管理画面と参加状況 出典:ダイダン

 実際にリモートチームの効果として、事務所ビルの空調衛生設備工事では、工期18カ月の間で、現場常駐の施工管理社員が10人から7人へ、約3割の省人化を達成した。

 この成果を踏まえ、他の現場でも、“ベテラン社員+若手社員+新入社員”の体制を若手社員を軸に編成。さらに、現場事務所での作業を代替・分担することで、長時間勤務の削減にも寄与し、生産性の大幅な向上が確認されたという。

 ダイダンでは今後は、リモートチームの運用ノウハウを全社に展開・共有することで、現場の生産性向上による働き方改革をさらに実感あるものとして実現していくとしている。

効果例 出典:ダイダン
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