5つ星ホテルの国内初出店など2022年8月に街びらき、“宇都宮駅東口”の再開発概要が明らかに再開発(1/2 ページ)

宇都宮駅東口のPPP方式で行われる整備計画の概要が明らかになった。対象敷地2.6ha(ヘクタール)に、建設費455億円を投じて、コンベンションホールや交流広場などの公共施設と、複合施設2棟や分譲マンションの民間施設を2022年8月の“街びらき”を目指して整備する。

» 2019年01月25日 06時00分 公開
[石原忍BUILT]

 宇都宮市は2019年1月21日、宇都宮駅東口地区整備事業で、施設の整備・所有を担う「うつのみやシンフォニー」の構成員13社と事業契約を締結した。

公共105億円+民間350億円を投じた16社による一大プロジェクト

 事業者のうつのみやシンフォニーは、テナント賃料や駐車場利用料などを得る民間施設所有者、公共施設の設計・施工会社、コンベンション施設の指定管理者の合計16社で構成。

 民間施設の所有者は、北関東綜合警備保障、住友商事、JA三井リース建物、ビッグ・ビー、脳神経脊髄脊椎外科サービス。

 公共施設の設計はアール・アイ・エー、AIS総合設計、隈研吾建築都市設計事務所。施工は中村土建、前田建設工業、増渕組、渡辺建設。コンベンション運営は、五光宇都宮店、コンベックス、JTBコミュニケーションデザイン、野村不動産パートナーズ。

宇都宮駅東口地区整備事業 施設全体概要 出典:宇都宮市

 今回、明らかになった施設全体の概要では、整備方針を人・もの・情報の交流創出をはじめ、コンベンション施設やラグジュアリータイプとシティータイプのホテル、都市型の商業施設などの他、多様かつ高次な都市機能の導入によって、新たな都市拠点を形成するとしている。

 また、2022年3月の開業を目指し、JR宇都宮駅東口から、芳賀町の本田技研北門までの15km(キロ)の整備が進められているLRT(次世代型路面電車システム)の開通を見据えて、LRT停留場や交流広場を中心とした施設配置を構想。街区のあらゆる場所からLRTが見え、停留場と広場が直結するなど一体感のある都市開発を行う。

LRTの運行予定ルート 出典:宇都宮市

 概算建設費は総額455億円で、内訳は公共105億円、民間350億円を見込む。各施設の計画をみると、公共施設のうち、コンベンション施設は、2000人収容可能で、平土間の大ホールを備えた会議中心型の施設としては北関東初となる。階層は4階建てで、大・中ホールと大・小会議室を配し、延べ床面積は1万1000m2(平方メートル)。完成後には、市が約96億円で施設を購入する。

 敷地中心に市が施工する広場は、約3億円をかけて、コンベンション施設の3カ所の屋上部分に設置。延べ床面積6000m2の規模で、宇都宮駅やLRT停留場との連結も想定している。

交流広場の整備計画 出典:宇都宮市
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