エプソンは、CAD向け水性大判プリンタをリニューアルした。これまでの既存ユーザーの買い替え需要はもちろん、これまでになかった小規模オフィスの設計事務所や小規模の建設会社にも販売注力していくという。
エプソンは、建設・土木業のCAD向け水性顔料4色機のラインアップを拡充。コンパクトサイズのエントリーシリーズなど3シリーズを発売した。
エプソンの大判プリンタは、1998年の発売から数えて、2018年で20周年を迎える。グラフィック、サイネージ、ラベル、テキスタイルなどの市場で、延べ13万台の累計販売台数に達したという。
今回、市場に投入されたモデルは、小型のエントリーシリーズ4機種と、高速印刷のスタンダードシリーズ3機種、ハイパフォーマンスシリーズ5機種の合計12機種。
エプソンにとって水性モデルで価格を抑えた初のエントリーシリーズは、24インチ(A1プラス対応)「SC-T3150」と36インチ(A0プラス対応)「SC-T5150」。それぞれにスタンド有り無しがある。
スタンダードシリーズは、24インチ「SC-T3450」と、36インチ「SC-T5450」で、「SC-T3450」のみにスタンド無しモデルを展開する。
ハイパフォーマンス機は従来機をマイナーチェンジして、24インチ「SC-T3255(スタンド無し)」と、36インチ「SC-T5255」のシングル/ダブルロールの2タイプ。さらに44インチ「SC-T7255」のシングル/ダブルという製品構成。発売日はエントリーシリーズが2018年9月11日で、他2つのシリーズは同年10月11日。
今回のラインアップでのウリが、出力画質を重要視するサイン&グラフィックス市場で高い評価を受けているプリントヘッド「PrecisionCore」を全モデルで搭載している点だ。とくにエントリー/スタンダードシリーズは、新たに「PrecisionCoreマイクロTFP」プリントヘッドを備えている。PrecisionCoreのテクノロジーにより、紙送りスピードを高速化させ、高生産性(5450の場合、A1横/CAD印刷22秒)をもたらす。
市場投入から数カ月が経過した今、エプソン販売 産業機器MD部 産業機器MD二課・平林俊浩課長に、新機種を上市したねらいや販売戦略のビジョンなどを聞いた。
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