大規模な建設現場だと、図面や写真などによる検査業務を1つの端末で個別に行うことが一般的だが、&ANDPADであれば、ユーザーIDを職人も持つため、1人だけが使うのではなく、1つの現場で関係者全員がIDを持って情報を共有する現場環境が実現する。図面、工程、写真、資材の管理といったプロジェクト全体の管理が&ANDPAD1つで可能になる。
――今後のバージョンアップ予定
稲田 図面アプリは使い勝手が重要なので、&ANDPAD図面の正式版では、拡大機能などの利便性を向上させつつ、検査アプリやチャットアプリなどとの連携を高めていく。既に数十社でテスト採用されており、開発に協力してもらえる企業を100社ほどまで募り、要望や改善点をフィードバックさせながら、最終的なライセンス料金などを決めていく。
また、&ANDPADは今後、足場工事や内装工事など、専門工事会社に特化したバージョンの展開を検討している。小規模工事への対応をはじめ、資材や5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の機能を追加していくことで、現場の生産性向上につなげていきたい。
1つの現場で使用しているアプリが、バラバラに運用されているケースは多いが、図面に書き込むという一つの作業として、まずは&ANDPAD図面を手に取ってもらいたい。その先に、業務全体のIT化として、&ANDPADに目を向けてもらい、現場管理を一元化して作業効率の向上に貢献していきたい。将来的には&ANDPAD図面が、現場全体をITで管理するきっかけになることを期待したい。
30kgの重量物をラクラク肩まで持ち上げ!人工筋肉でサポートするロボットスーツ「マッスルアッパー」
デジタル図面の共有・編集が企業内ネットワークでも可能に、OKIの建設・設備工事向けクラウドサービス
“液状化”や“道路陥没”対策に有効な「3次元地盤モデル」、渋谷再開発にも活用
構造部門で初の“BIMによる確認申請”、大和ハウス工業が実現できた2つのポイントCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10