ファミリースイートを支える先進技術の一つ、独自開発の大断面梁「ダイナミックビーム」は、標準梁の10倍の曲がりにくい強度を持ち、最大7mの大スパンを柱無しで実現する。30帖を超える大空間リビングでも柱や間仕切りの無い設計をすることができ、これまでにない開放感あるダイナミックな空間づくりが可能になる。ダイナミックビームは、構造の合理性とコストを抑えるため、1戸につき2本の導入を標準としている。
他の住宅設備では、「ぐるりん断熱」と、「超高断熱アルミ樹脂複合サッシ」。ぐるりん断熱は、天井・壁・床の各部位に最適な断熱材を施し、家じゅうをすっぽり包んで、各地域の気候・風土といった特性を考慮して室内環境を保つ。
窓には、一般アルミ樹脂複合サッシの1.4倍の断熱性を持つ「超高断熱アルミ樹脂複合サッシ」を採用。空気よりも熱の伝わり方が30%も低いアルゴンガスを封入した複層ガラスで、冬でも空間性と快適性を両立させる高い断熱性能がある。
住宅デザインに関しては、280人の設計士で構成された「チーフアーキテクト(CA)」の設計提案力で、さまざまなユーザーの要望に柔軟に応える体制を整えているという。
石井所長は、「ファミリースイートでは、生活機能を熟慮するため、プランニングの段階からユーザーとともに家づくりに関わっていく。脱LDKを掲げるファミリースイートを起爆剤に、イズシリーズ全体で6000棟の販売目標を目指す」と期待を語った。
ファミリースイートは、全国で2018年10月3日から販売を開始し、価格は3.3m2(平方メートル)あたり、69.5万円(本体のみ、税別)。
説明会後の住まいの夢工場内での内見会では、ダイナミックビームの最大長さである7mを複数導入し、これに合わせてリビング開口部を7m、リビングの広さを10×6mにしたモデルハウスを見学した。
内観は、一般的な住宅の様に、間仕切り壁で領域を分けるのではなく、床の段差や仕上げ材で、エントランス、リビング、スタディーコーナーをそれぞれ区切っている。最小限の柱や壁で大空間を構成しているため、2階も制約が少なく、天井高2.74mの1・2階が連続した広々としたスペースが体感できる。
2階はスパン長8mのダイナミックルーフを生かした無柱空間に子供用スペースと想定。大スパン上に位置する部分には荷重290kg(キロ)のグランドピアノを設置し、構造の強さを訴求している。
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