キヤノンが提案する豊富なカメラ・レンズ群を使った「AIひび割れ検知」と「ドローン点検」:メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018(2/2 ページ)
ドローンのサービスは、キヤノンマーケティングジャパンが展開する。これまで1眼レフのカメラをドローンに搭載すると、自動撮影を設定する以外に、シャッターを切ることも、ピントを合わせることもできなかった。この課題を解決する「遠隔制御システム」を日本ビデオシステムと共同で開発している。
遠隔制御システムにより、コントローラー上で、ドローン搭載カメラのシャッタースピード、ISO感度、絞り、レリーズの操作ができるようになる。今までのタイマー撮影に比べて、格段にひび割れなどの変状をより鮮明に写せ、点検作業の正確性が向上する。
一眼レフカメラ「EOS 5D MarkIV」を搭載した点検用ドローン
開発中の遠隔制御システム
現在、実際に行っている点検ドローンのサービスとしては、CrackDraw21との連携で、「ドローンのお試し点検」がある。ドローン撮影した静止画像をPC上に取り込み、画像合成・補正処理を行って展開画像を作成する。CrackDraw21に取り込んでからは、ひび割れ点検と同じ工程で、変状展開図を作成し、報告書の提出までを行う。
東設土木コンサルタントと一眼レフカメラを使用したドローン点検の実証実験
- UV機特有の“隆起印刷”のデータ作成を大幅に簡易化、キヤノン
キヤノンは、UV硬化型フラットベッド機「Arizona 1280GT」を用いた隆起印刷ソリューション「Touchstone」を国内初出展した。
- リアルタイムでダム水中の点検動画を鮮明化、パナソニック
パナソニックがインフラ点検事業でいち早く展開している「水中ROV点検サービス」は、今秋にも新機能を追加し、リアルタイムでダム水中の点検動画を鮮明化して、損傷箇所の把握を当日その場で目視可能にする。2018年7月18日〜20日に東京ビッグサイトで開催された「インフラ検査・維持管理展」で明らかにした。
- AR技術による道路標識や街路灯の点検支援システム、古河産業
古河産業は、各自治体が対応を急ぐ、道路標識や街路灯といった「小規模附属物」の点検を効率化し、現場での一括処理も実現したタブレット端末向けアプリの販売をスタートする。同製品は、2018年7月18日〜20日に東京ビッグサイトで行われたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「第10回インフラ検査・維持管理展」にて披露された。
- 風速10m/s下でも安定飛行する新型産業用ドローン
デンソーは、新型産業用ドローン(UAV)による測量・橋梁(きょうりょう)点検システムの提供を2018年秋から開始する。2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「第10回インフラ検査・維持管理展」で実機を初公開した。
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