NTTファシリティーズは「第1回 スマートビルディングEXPO」に出展し、展示ブース内に実際に設置した各種センサーからの情報をBIMデータと統合し、リアルタイムに可視化するデモンストレーションを披露した。
NTTファシリティーズは「第1回 スマートビルディングEXPO」(2016年12月14〜16日)に出展。展示ブース内に実際に各種センサーを設置し、取得した情報をBIM(Building Information Modeling)で統合し、リアルタイムに可視化するデモンストレーションを披露した(図1)。
ブース内には、照明、人感、室温など、合計22種類のセンサーを設置(図2)。これらのセンサーから収集した情報は、ブースのBIMデータとともに、モニターでリアルタイムに閲覧できるようになっている。例えばモデルデータの中から照明設備などを選択すると、これまでの稼働時間や残りの推定寿命といった、設備情報を閲覧することが可能だ(図3)。
また、センサーを利用してゴミ箱の満タン率や、ICタグで棚にある備品の数や空き状況を遠隔から把握できるようにしたりなど、清掃や備品管理を効率化するソリューションなども披露した。
NTTファシリティーズのブース担当者は「センサーとBIMデータを活用し、室内環境や設備の稼働状況、利用率などのデータをリアルタイムに把握できるようにすることで、清掃、セキュリティ、設備・備品管理など、建物に関するさまざまな維持管理コストを削減できる」と述べる。同社では人材不足や高齢化などの影響で、ビル管理の省力化ニーズが高まると見込む。そこで、こうしたセンサーやBIMなどを活用した、より高度なビルマネジメントの提案に注力していく方針だという。
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