ベントレー・システムズが提唱するデジタルツインで基盤技術となるのが、地球規模の大縮尺データを備える地理空間プラットフォーム「Cesium(セシウム)」だ。
Cesium創業者でチーフプラットフォームオフィサーのパトリック・コッツィ(Patrick Cozzi)氏は、現実世界の高精度なコンテキストを提供するCesiumの優位性を訴える。国交省の3D都市モデルプロジェクト「PLATEAU(プラトー)」での採用の他、EARTHBRAINの工事進捗を3Dで見える化する「スマートコンストラクション」のベースにもなっており、既に3万5000の現場で施工管理に適用されている。
さらに、NTTの宇宙データセンター構想やJAXA(宇宙航空研究開発機構)のプロジェクトなど、航空宇宙領域にも広がっている。
地上や宇宙だけでなく、「地下」の可視化も重要なテーマ。ベントレー・システムズ傘下で地下モデリングを担うシークエント(Seequent) CEO(最高経営責任者)のグラハム・グラント(Graham Grant)氏は、「日本と自身の母国ニュージーランドが環太平洋火山帯に位置し、地震や火山など複雑な地質条件を共有している」と指摘した。
インフラプロジェクトで、予期せぬ地盤条件は工期の遅延やコスト増加の最大のリスク要因となる。「地下を理解することは、安全とレジリエンスを確保し、人命を守るための基本だ」とグラント氏は力を込める。
CesiumやiTwin Platformと組み合わせることで、これまで実現できなかった地上と地下双方を含めたインフラ全体の一体的な理解が実現する。エンジニアであれば、橋そのものの構造だけでなく、その周囲の地形、橋の基礎を支える地下の地質構造など、シミュレーションや予測を含む、データが1つに統合された包括的な理解が得られる。
リー氏は「当社の役割は、不確実性の中でも確信を持って、意思決定できるように支援することだ」と改めて決意を口にした。
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