追加性ある木質バイオマス由来の環境価値で、建物を実質再エネ100%化 NTTグループカーボンニュートラル

NTTグループは、木質バイオマス発電由来の環境価値を活用したバーチャルPPAを東京都江東区の「NTTファシリティーズ イノベーションセンター」に導入し、ビル全体の使用電力を実質再生可能エネルギー100%化した。

» 2026年07月03日 13時00分 公開
[BUILT]

 NTTアーバンソリューションズとNTTファシリティーズ、NTTアノードエナジーは2026年6月29日、木質バイオマス発電由来の環境価値を活用したバーチャルPPA(電力購入契約)を東京都江東区の「NTTファシリティーズ イノベーションセンター」に導入し、ビル全体の使用電力を実質再生可能エネルギー100%化したと発表した。

 NTTアーバンソリューションズによると、追加性のある木質バイオマス発電所由来の環境価値をバーチャルPPAにより特定のビルへ充当し、実質再エネ100%化を実現する取り組みは国内でも先進事例で、NTTグループとしても初めて。

 今回締結したのは、NTTファシリティーズとNTTアノードエナジーによる追加性のある再生可能エネルギーを長期調達するバーチャルPPA契約。NTTアノードエナジーが出資する木質バイオマス発電事業者「BPSいこま」の北田原バイオマス発電所で創出される環境価値を、2026年6月からイノベーションセンターで利用している。

 イノベーションセンターでは年間約75万キロワット時の電力を使用している。今回、既存の電力契約を変更せずに環境価値のみを取引できるバーチャルPPAを活用し、実質再エネ100%を達成した。年間約300トンの温室効果ガス排出量削減効果を見込む。運用開始後間もない木質バイオマス発電所を長期間PPAで活用することで、発電所の安定運営と投資回収を支援し、今後の再エネ開発につなげる「追加性」の確保を図った。

木質バイオマスによる再エネ電力の供給スキーム 出典:NTTアーバンソリューションズプレスリリース

 イノベーションセンターは延べ床面積4342.4平方メートル、地上4階地下1階の研究開発拠点で、2014年4月に竣工した。NTTファシリティーズが開発した技術を実装/検証する「実証実験型オフィス」として運用されており、顧客向けの省エネ技術やサービス開発にも活用している。

 北田原バイオマス発電所は、建設木材廃棄物や地域で伐採された未利用間伐材、公園/街路樹の剪定枝などを燃料として活用。年間約8100万キロワット時を発電している。地域で発生した未利用の木質資源をエネルギーとして有効活用するとともに、森林整備や林業活性化にもつながる資源循環モデルを構築している。

木質バイオマス発電による地域資源循環のイメージ 出典:NTTアーバンソリューションズプレスリリース

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