久米設計 ソーシャル デザイン室は、TOCビルの低未利用空間を活用した実験的コワーキングスペース「特区」に参画した。最小限の介入で空間を価値化する手法として、リユース資材を再編集した内装を採用する他、ビールケースを活用したスツールやパレットを組み合わせた什器も配置し、解体時にもゴミを出さない方法を検証する。
久米設計は2026年2月、テーオーシー、五反田バレー、五反田バレーユニバーシティとともに、実験的コワーキングスペース「特区」に参画したと発表した。東京都品川区西五反田のTOCビル1階のイートインコーナー内で、2026年2月9日から3月末まで運用する。
特区では、TOCビルの低未利用空間を活用し、約9坪の空間を実験的コワーキングスペースとして運用。最小限の改修で価値を引き出す「アダプティブリユース」と、解体時に廃棄物を出さない「サーキュラー内装」の可能性を探る。利用者のフィードバックを基に空間機能やルールをリアルタイムで更新する仕組みを採用し、都市空間の新しい活用方法を模索する。
内装には、リユース資材を用いた什器や家具を導入した。ビールケースを用いたスツールやパレットを組み合わせた家具などを配置し、将来の解体時にも廃棄物を出さない「ゴミゼロ(ゼロウェイスト)」の暫定利用モデルを検証する。
さまざまな活動を受け入れる大型テーブル「ジャイアントテーブル」も配置し、個人作業からイベントまで、さまざまな活動に柔軟に対応する。
また、本を通じた交流を促す「TOC文庫」を設置し、コワーキング機能に加えてコミュニティー形成を促すレイアウトとした。
久米設計は、組織系建築設計事務所の新たな役割として、保有する知見の「設計知」を社会に開き、地域コミュニティー(GVU)の一員としてエリアマネジメントの基盤構築を目指す。今回の実験では、実験的運用の基盤設計や空間デザインを監修し、終了後にレポートとして公開する。
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