Irwin&Coは、最短2分で建築の外装や内装のパースを生成するAIサービスを開始した。生成回数は無制限で、外注制作に比べ3Dパースの制作費や期間を10分の1以上削減する。Google マップの画像にも対応し、マンション建て替えなどで土地の写真に合わせた生成もできる。
生成AIを活用した法人向けカスタムSaaSや受託開発を手掛けるIrwin&Coは、生成AIを活用して外装や内装の3Dパースを自動生成する法人向けソリューション「Irwin&Co バクソクパース」を2025年12月に正式リリースした。不動産/建築業界で従来10〜40万円以上、2週間以上を要していた3Dパース制作を月額10万円から2分程度で生成することができる。
従来の3Dパース外注制作は1件あたり10〜40万円以上と高額で、納期も2〜3週間を要していた。そのため、不動産仲介や開発、投資、建設業などの営業現場では、制作コストが営業利益を圧迫し、長い納期が顧客の発注意欲を低下させるという課題を抱えていた。その結果、3Dパースは高単価かつ長期間の案件で限定的に活用されるに留まり、営業活動全体で導入が進みにくい状況が続いていた。
Irwin&Coは、こうした構造的な課題を生成AIを活用した3Dパース自動生成システムによって抜本的な解決を目指す。
Irwin&Co バクソクパースは、平面図や立面図、断面図、容積率、建蔽(へい)率などの基本情報をアップロードするだけで、生成AIが最適な3Dパースを自動生成する。外装や内装など、営業用途に応じて柔軟に生成可能で、マンション、戸建て、オフィスなど、建物用途を問わず幅広く使える。
Irwin&Co独自開発の生成AIにより、3D構造上の誤り(ハルシネーション)を防止。「5階建て建物のうち5階のみ1.5部屋分の体積がある1部屋構成、2〜4階が2部屋構成、1階が1部屋構成」などの複雑な条件設定にも正確に応じる。精度の高い3Dパースを安定して生成する。
従来、1件あたり10〜40万円以上、納期2週間以上かかっていた制作工程が、1万円以下かつ最短2分で完了する(10回以上/月の利用を想定した値)。コストとスピードの両面で業務効率化を実現するため、全ての営業シーンで3Dパースを活用できるようになる。
建て替えなどの場合は、Google マップ位置情報から写真を獲得して、建設予定の土地に合わせたマンションパースを生成できる。
想定される効果としては、営業担当者は初回提案の段階から、建設された建物の完成イメージを3Dパースで可視化しながら顧客に提案可能になる。顧客は「土地にどのような建物が建つのか」を直感的に理解でき、検討段階でのイメージ解像度が大幅に向上し、成約率の向上や商談期間の短縮に寄与する。
土地を仕入れた直後の企画検討や事業化初期段階からでも、容積率/建蔽率/階数/平面図などの条件を入力するだけで、AIが外観や内観の3Dパースを自動生成する。社内や地主、投資家に対して情報共有する際に完成後の外観を即時に共有し、合意形成のスピードアップにつながる。
また、設計〜施工で発生する複数回のデザイン確認も、最短2分で生成可能な3Dパースで即時共有。修正対応タスクに係る工数を大幅に削減し、プロジェクト全体のリードタイム短縮とコスト削減が同時に実現する。
料金プランは、外装または内装パースを生成できる5アカウントまでの「LIGHT PLAN」が10万円/月、外装と内装パースを生成機能を備え10アカウントまでの「STANDARD PLAN」が15万円/月。アカウント無制限の「PREMIUM PLAN」は要問い合わせ。
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