晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業「HARUMI FLAG」のエリア最後の開発となる地上50階建ての超高層棟免制震タワー「HARUMI FLAG SKY DUO」2棟が竣工した。両棟は街区の中心に配置されており、HARUMI FLAGのランドマークとしての役割を担う。
三井不動産レジデンシャルなど10社は2025年9月19日、晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業「HARUMI FLAG」のエリア最後の開発となる地上50階建てのタワー棟「HARUMI FLAG SKY DUO」2棟が竣工し、入居を開始したと発表した。
引き渡しが始まったのは、SUN VILLAGE第二工区とPARK VILLAGE第二工区。いずれも地上50階/地下1階建てのRC造で、総戸数は1455戸、間取りは1LDK〜3LDK。SUN VILLAGEが733戸、PARK VILLAGEが722戸となっている。両棟は街区の中心に配置されており、「HARUMI FLAG」のランドマークとしての役割を担う。
設計はSUN VILLAGE第二工区を三菱地所設計と前田建設工業、PARK VILLAGE第二工区を日建設計と三井住友建設が担当。施工はSUN VILLAGEを前田建設工業、PARK VILLAGEを三井住友建設が手掛けた。
構造面では、免震構造に加え、制震装置を備えた免制震ハイブリッド工法を採用。柱配置や間柱型の制震装置で室内空間や眺望への影響を抑えた居住性を確保している。さらに、設計段階から「劣化対策」や「省エネ性」「バリアフリー性」などを対策し長期優良住宅の認定を取得している。
各住戸の平均専有面積は約74平方メートルで、リビングダイニングの天井高は約2600ミリ。さらに、全戸に蓄電池とエネファームを併設。高効率な設備導入とHEMSによるエネルギー管理により、全戸が低炭素建築物認定も取得している。
HARUMI FLAGは、東京都が施行した晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業において、旧東京2020大会選手村跡地を活用した住宅街区開発。全体で24棟、5632戸の分譲/賃貸住宅を整備。商業施設や保育所、介護住宅なども含めた都市型複合開発として、総人口約1万2000人の新たな街を形成した。
街区は、街全体でのセキュリティ/エネルギーマネジメントを可能にするAI搭載のAEMS(先進エネルギー管理システム)や、太陽光電池や蓄電池などを組み合わせた多重エネルギーインフラを整備。「LEED」の街づくり部門「ND(近隣開発)」における計画認証と、ランドスケープのサステナビリティを主に評価する「SITES」の予備認証の双方でGOLD認証を取得。生物多様性保全に対する環境認証制度「ABINC ADVANCE」の第1号物件として認証を取得した他、国内で街づくりの取り組み全般を評価する「CASBEE街区」では、マンション開発を中心とする事業として、国内で初めてSランク認証を取得した。
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