パナソニック ホームズは生成AIを活用した訪問対応支援システム「P-GAIROS(ピー ガイロス)」の全社での運用を開始した。住宅オーナーへのアフターサービス高度化と業務効率化を図る。
パナソニック ホームズは住宅オーナーへのアフターサービス高度化と業務効率化を目的に、生成AIを活用した訪問対応支援システム「P-GAIROS(ピー ガイロス)」を開発し、2025年7月4日から全社での運用を開始した。
P-GAIROSは、約45万棟分のオーナーの物件情報と対応履歴を集約/統合した「顧客データ統合基盤」と、Googleの生成AI「Gemini」を組み合わせたシステム。担当者が物件引き渡し後のメンテナンスなどで訪問する際、生成AIが作成したアドバイスレポートを活用することで、各オーナーに対して迅速で最適な提案や対応が行える。
また、類似事例や過去の他のオーナーへの対応履歴をもとに解決策を検索できる「類似検索機能」も備えた。担当者自身で調査したり社内で問い合わせたりするよりも短時間で最適な対応策にたどり着けるため、業務効率化にもつながる。
住宅建てる際にアフターサービスを重視する顧客は多く、パナソニック ホームズが2025年3月に実施した調査では、耐震性(41.4ポイント)や災害に強い(41.0ポイント)などの性能に関する項目と並び、保証がしっかりしている(41.0ポイント)、アフターサービスが安心(38.1ポイント)といった対応力への期待が高いことが分かった。
パナソニック ホームズは、DXによってアフターサービスを高度化することで、自社のブランド価値向上に加え、拡大する既存住宅市場の質の高い住宅ストックの普及にも貢献する考えを示した。
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