京浜急行電鉄は、トヨタ自動車との共同事業による延べ床面積31万平方メートル、地上29階建ての複合ビルを2025年5月31日に着工した。2029年度竣工を目指す。
京浜急行電鉄は2025年5月26日、東京都港区の「品川」駅周辺を開発する「京急品川開発プロジェクト」を本格始動すると発表した。
第1弾として、トヨタ自動車を共同事業者とする「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」を5月31日に着工する。最高高さ約152メートル、地上29階、地下4階の大規模複合ビルで、敷地面積は約2万3584平方メートル、延べ床面積約は31万1800平方メートル。基本設計は日本設計、実施設計は大成建設一級建築士事務所、施工は大成建設東京支店が担当し、2029年度の竣工を目指す。
建物の主要用途はオフィス、ホテル、商業施設、MICE(カンファレンス、多目的ホール)などで、トヨタ自動車が「新東京本社」を開業する計画だ。国内最大級のフロア面積を持つオフィスや都心最大規模のカンファレンスホールを備える。
外観デザインは米建築設計事務所のKPFが担当し、「Flow(流れ)」をコンセプトに掲げた。東京湾からの風の道を確保するため、平面形状は台形、角部分は曲線を採用。立面でも流れを感じられる形状とし、タワーの低層部はスカートのように広がりを持たせ、周辺の緑を取り込むことで、近隣地域と品川駅をつなぐ設計とした。
ライティングデザインはシリウスライティングオフィスが担当。ランドスケープデザインはプレイスメディアが担い、在来種中心の植栽計画で地域の生物多様性に配慮する他、桜と石垣の風景を継承するために敷地周辺の樹木を保存、再移植する。
オフィス部分では、新築を対象とした「LEED BD+C:Core & Shell」のゴールドランク取得を目標に掲げる。
また、事業継続計画(BCP)では、非常用電源としてデュアルフューエル式ガスタービン発電機を備え、電力の途絶時は最大168時間、電気とガスの途絶時は72時間、建物全体の通常使用電力の約60%の電力供給を予定している。
京急電鉄では品川周辺エリアの将来像を「こころと世界を動かすつながりの湊」と定め、開発コンセプトに「WEL-COME&GO!」を掲げた。今後、周辺の開発事業や基盤整備事業と連携し、品川駅西口地区を中心にまちづくりを推進する方針だ。
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