デジタル化が遅れている“建設現場の時間や手間を鉋のように削る”を目指し、アルダグラムが開発した現場DXソリューション「KANNA」。機能をあえて厳選したことで、デジタルツールに疎い建設作業員でも使いやすく、2024年9月時点で5万社に導入されているという。
「Unlock Your Value.」をミッションに掲げるSaaSスタートアップのアルダグラムは、「第9回 JAPAN BUILD TOKYO−建築の先端技術展−」(会期:2024年12月11〜13日、東京ビッグサイト)で、自社の現場DXサービス「KANNA(カンナ)」を紹介した。
KANNAは、施工管理の情報をクラウド上で見える化し、生産性向上を支援するアプリ。その名には、PCを持たない現場従事者の事務作業や移動時間、コミュニケーションの手間を“鉋(かんな)”のように削り、生産性向上を図るという思いが込められている。
2020年7月の提供開始以来、建設業を中心に製造業や物流業など国内外の幅広い業界で導入され、2024年9月時点で5万社の実績があるという。
KANNAの特長は、直感的なインタフェースと現場業務に必要な機能をオールインワンで提供している点にある。主な機能のプロジェクト管理、写真台帳、資料共有、報告書作成、チャット機能などが一つのシステムで完結し、追加費用なしで全機能を利用できる。
プロジェクト管理では、複数の案件を統合的に管理し、案件をリスト、ボード、カレンダーの3つの形式で可視化する。
写真台帳を使えば、これまで分散して管理されていた写真の整理も効率化される。写真/資料共有では、写真や図面、仕様書などを現場ごとにリアルタイムで共有し、写真や資料にメモなども書き込める。報告書作成の機能を使えば、KANNAで管理する写真や資料を活用して、効率的に報告書を作成できる。
日々の連絡やその場での進捗確認にはチャットが有効で、業務の開始や終了、進捗の報告には報告機能を使えば現場とのコミュニケーションの円滑化が図れるだけでなく、連絡や報告漏れの防止にもつながる。カレンダーではプロジェクトメンバーの稼働状況が一覧で表示されるため、プロジェクト全体を俯瞰して把握できる。
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