“道路使用許可”や駐車場探しがスマホで完了 工事の面倒事を手助けする「Suketto」今冬リリース：第9回 JAPAN BUILD TOKYO（1/2 ページ）

建助は、建設工事に伴う煩雑な事務業務を助太刀するアプリ群「Suketto」を2025年冬のリリースに向け、開発中だ。現場近くの駐車場探しや道路使用／道路占有の申請代行などが、不動産屋や役所に行かずともスマホのアプリ上だけで完結する。

[川本鉄馬，BUILT]

　建設工事には、煩雑な事務作業が必ず伴う。現場移動に使う車両の駐車場確保、警察署や役所などへの許可申請、各種書類の作成などだ。長期間の工事では現場近くに事務所を設置する必要もあり、近年多発している建機や建材の盗難防止のために監視カメラも必要になるだろう。

　こうした業務は若手社員が担当することが多いが、新規の現場では駐車場を見つけるのも難しく、書類申請では記載事項の間違いなどで予想外の手戻りが発生することもある。許可が遅れれば工事そのものを始められず、作業工程に影響が及んでしまう。

　建助は、「第9回 JAPAN BUILD TOKYO−建築の先端技術展−」（会期：2024年12月11〜13日、東京ビッグサイト）で、駐車場確保や道路許可の申請などを手助けするアプリ「Suketto（すけっと）」シリーズを紹介した。

建助のブース　写真は全て筆者撮影

用途ごとにアプリを用意、アプリ連携で効率的な利用を実現

　Sukettoシリーズのアプリは現在開発中で、2025年冬のリリースを予定しているとのこと。建助は駐車場の手配、道路使用や道路占有の申請代行、現場事務所の手配など、各種のサービスをそれぞれ提供する。アプリ同士は連携して機能し、効率を高める方向で計画しているようだ。

　ラインアップのうち短期駐車場手配アプリの「Suketto Parking」は、100万台以上もの駐車場データの中から、工事を行う現場周辺の駐車場を検索する。100万台以上という数は業界トップクラスで、条件を指定することで用途に応じた最適の場所を探せる。検索後にはアプリ内から駐車場の契約もできる。契約時には、駐車場を管理する不動産会社や地主などに出向く必要はない。アプリ上で検索から契約までが完了する手軽さは、現場担当者の作業負荷を大幅に軽減するだろう。

駐車場を探せる「Suketto Parking」。現場近くの駐車場を検索し、そのまま契約できる。スマホはもちろん、PCでも使える