ビットキーは、クラウド型入居者管理システムを提供するパレットクラウドの発行済株式を取得し、子会社化した。今後、入居者管理システムの入居者/不動産管理会社間コミュニケーション機能と、ビットキーのコネクトプラットフォーム「homehub」が有するカギの管理/開閉機能などを1つのアプリに統合する。
ビットキーは2024年8月9日、クラウド型の入居者管理システム「パレット管理」を提供するパレットクラウドの発行済株式を取得し、7月31日付で子会社化したと発表した。今後、パレット管理の入居者/不動産管理会社間のコミュニケーション機能と、ビットキーのコネクトプラットフォーム「homehub」が有するカギの管理/開閉機能などを1つのアプリに集約することを目指す。
両社はまず、それぞれのアプリ機能の相互接続を進める。アプリの集約により、計350万戸超(2024年6月時点、両社契約中戸数の合計から取引先企業重複分を除いた数)に「毎日使われる暮らしのアプリ」となる見込みだ。
パレット管理とhomehubを統合したアプリでは、カギの管理/開閉機能と管理会社とのやりとり、申請手続きなどを提供する他、生成AIを活用した機能も検討している。さらなる管理業務の効率化と入居者の利便性向上につなげていく。
ビットキーはコネクトプラットフォームのhomehub、workhubを提供するスタートアップ。住宅領域では2019年にスマートロックの販売を開始し、不在時に家事代行や置き配を利用できるサービスや、オートロックマンションのセキュリティに対応する製品の開発、鍵メーカーとのスマートロックの共同開発など製品ラインアップの拡充に取り組んできた。homehubと内見予約システム、不動産賃貸管理システムとの連携機能も開発し、賃貸住宅管理会社の業務効率化を通じてスマートロックの設置拡大を進めている。homehubと連携するスマートロックは、専有部のサムターンに設置するタイプが7種類、オートロックエントランスなどの電子錠に対応するタイプが2種類の全9種類。
また、パレットクラウドが開発したパレット管理は、入退去の管理や問い合わせ対応、お知らせの一斉送信、契約更新の手続きなどの多様な入居者とのコミュニケーションを一括管理できる。利便性の高さや、賃貸管理会社の基幹システムとの連携機能などが評価され、管理戸数が多い大手賃貸管理会社を中心に導入が進んできた。
ビットキーは、パレットクラウドが提供する機能と、homehubのカギ管理機能をはじめとした日常的に使われる機能を組み合わせることで、不動産管理会社と入居者にメリットのある「毎日使われる暮らしのアプリ」を実現できると考え、パレットクラウドの子会社化に至った。
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