オープンハウス・アーキテクトは、始業時間を朝6時まで前倒しできる「時差出勤」と、朝方勤務者に手当を支給する「朝活インセンティブ」の運用を開始した。長時間労働を是正するとともに、社員のモチベーションや業務パフォーマンスの向上を目指す。
オープンハウスグループで建築事業を担うオープンハウス・アーキテクトは2024年4月25日、働き方改革の一環として、正社員を対象に「時差出勤」と「朝活インセンティブ」 を導入し、運用を開始していることを明らかにした。
新制度は、3カ月の試験導入を経て、2024年2月に本格導入した。時差出勤制度は、1日の所定労働時間8時間(休憩1時間)は変更せずに、始業時間を午前6時から午前8時30分までの30分単位で選択できる。開始時刻に合わせて終了時刻を変動させることで、社員の働き方を効率化する。午前6時の勤務開始は、コンストラクト事業部のみが対象。一部の社員(営業部/名古屋事業部品質管理G/関西事業部品質管理担当/カスタマーサポート担当/カスタマーサポート部)については、10時からの勤務も選択可能だ。
また、朝活インセンティブ制度では、時差出勤制度を利用し、かつ9時より前に勤務を開始した場合に、30分当たり300円の手当を支給する。フレキシブルな働き方を支援することで、全社での労働時間の短縮につなげる。管理監督者は対象外で、午前6時勤務開始のコンストラクト事業部は、午前8時までが対象時間だ。
なお、時短勤務者は両制度とも対象外。
制度を利用した社員からは、「早朝の時間に事務処理を済ませることで、現場により集中できるようになった」「朝活を利用して、健康的な食事を心掛けるようになった」「今後は資格取得などの勉強の時間に充てたい」などのポジティブな意見が聞かれたという
オープンハウス・アーキテクトはこれまでも、65歳以上のシニア社員を対象に週3日以上のシフトを選択できる「ハイブリッドワーク制度」や、産前産後/育児休暇をはじめとするライフイベントに応じて柔軟な働き方を選択できる両立支援制度の導入などの取り組みを進めている。
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