三井不動産が錢高組の設計・施工で建設を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク海老名南(MFLP海老名南)」が、2024年3月31日に完工した。CO2排出量実質ゼロを目指した「グリーンエネルギー倉庫」で、日本ロジテムが1棟を賃借する。
三井不動産は、神奈川県海老名市で開発を進めていた「三井不動産ロジスティクスパーク海老名南(MFLP海老名南)」が2024年3月31日に完工すると発表した。
MFLP海老名南は、東名自動車道と圏央道の結節点に立地し、首都圏、近畿圏、中京圏を結ぶ広域物流拠点として活用する。入居テナントである日本ロジテムが1棟を賃借し、神奈川県央地区(厚木、綾瀬、平塚、海老名)の3PL事業の重点注力拠点と位置付け、新たな収益の柱としていく方針だ。
施設の所在地は神奈川県海老名市本郷517で、敷地面積は1万8110平方メートル。構造と規模は、鉄骨造地上4階建て、延べ床面積3万7470平方メートルを要する。設計・施工は錢高組が担当した。
1階には45フィートコンテナ車両に対応するトラックバースを設け、屋上には出力容量約750キロワットの太陽光パネルを設置し、三井不動産にて運用し施設内へ再エネ電力を供給する。
施設はCO2排出量実質ゼロを目指した「グリーンエネルギー倉庫」で、太陽光発電などの設置により、最高ランクのZEB認証やDBJ Green Building認証4つ星の取得を予定している。また、MFLP初の試みとして太陽光発電の余剰電力の売電を予定しているとともに、蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger Compact」も導入する。
施設内外には、バイオフィリックデザインを採用。約3000平方メートルの既存緑地を保全しながら、ワーカーが自然とのつながりを感じながらリラックス効果や生産性向上が得られる空間を提供することを目指す。エントランス壁面は、開発残土を約450キロを使用した左官壁となっている他、受付のカウンターは伐採樹木を利活用して製作するなど、既存の自然物を生かした設計としている。
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