三菱地所コミュニティは管理するオートロックマンションに、「置き配」サービスを導入する。認証を受けた配達員だけが入館できる仕組みで、セキュリティを維持しながら居住者の利便性を向上し、再配達を削減する。
三菱地所コミュニティは2024年3月13日、管理するマンションにライナフの「スマート置き配」を導入すると発表した。オートロックマンションのエントランスの鍵をデジタル化し、認証を受けた配達員のみが入館できる仕組みで、セキュリティを担保しながら居住者の利便性を向上する。
スマート置き配は、ライナフのスマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を使用して、居住者があらかじめ指定した共用部の玄関前などに、認証を受けた配達員が荷物を届けるサービスだ。
居住者がECサイトなどで注文した荷物の配達方法を置き配に指定すると、注文情報とエントランスの解錠許可が宅配業者のシステムに送信される。宅配業者は受け取った情報をもとに、担当の配達員の端末に共用エントランスの解錠権限を付与する。認証された配達員のみが入館できる仕組みで、エントランスの解錠履歴は全て記録されるため、セキュリティを維持しながら置き配を導入できる。居住者の生活利便性を高めるとともに再配達を減らし、物流/運送業界の2024年問題解消につながる持続可能な物流網の構築を支援する。
なお、導入にあたって、管理会社やマンションオーナー、管理組合の「初期費用」「月額費用」「工事費用」などは不要だ。
三菱地所コミュニティによると、ECサイトの利用増加に伴い、居住者の置き配利用は増加傾向にある。置き配の荷物は共用廊下などに置かれるケースが増えているが、分譲マンションでは管理規約や使用細則により共用部分の使用に制限があり、置き配の利用には課題が残る。
三菱地所コミュニティは今後、スマート置き配の導入を拡大するとともに、管理組合に対し、置き配に関するルールの整備を提案していく考えだ。
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