従来、蛍光灯器具からiDシリーズの照明にリニューアルする際には、器具の高さや深さの違いから、設置時に吊りボルトで調整を行う必要があった。省施工製品であるリニューアル専用器具は、直付型では器具に高さを出してボルトカットを必要をせず、埋め込み型では器具の取り付け金具を高くしてボルトの継ぎ足しや交換を行わずとも、付け替えられるようになった。埋め込み型の場合、一般タイプと比較して施工時間が半減する。山中氏によれば「照明をリニューアルする際は一般的に1台だけではなく数十台、多い時は100台近くを扱う時もある。全体でみれば大幅な時間短縮につながる」という。
また、LED非常用照明器具 一体型階段灯は、従来別々だった器具本体と、常用光ユニットを一体化し、ユニットの取り付け工事を不要にした。開梱作業を2回から1回に減らし、作業の手間と梱包資材を削減する。器具の取り付けは、常用光ユニットを本体にぶらさげた状態で行えるため、ユニットの仮吊りと接続が不要。ユニットの取り付けは手で押さえるだけで完了する。一体構造と薄肉化により約2割の軽量化も実現し、作業性が向上した。ミドルタイプの場合、1台当たりの作業時間をほぼ半減(約3分短縮)する。通常、取り付け作業は通常脚立の上で行うため、施工時間に加え身体的負担も軽減する。
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