2023年12月7日からスタートする品川XRアクアガーデンは、都市空間と連動するXRプラットフォーム「STYLY(スタイリー)」を提供するPsychic VR Lab(サイキックブイアールラボ)とのコラボレーションによるもの。
最新のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使用し、約40万球のイルミネーションに彩られた現実空間と、XR技術を活用して海中を模した仮想空間に重ね合わせることで「これまでに体験したことのない”仮想空間を纏う”という感覚が得られる」(三輪氏)というイベントだ。仕事の隙間時間を活用したエンターテインメントの体験という「オンとオフをつなぐ施策」であり、最新技術を社会実装するための「発想と実装をつなぐ施策」だとしている。
第2弾では、イノベーション企業の集積地としての品川の特徴を生かした活動を展開する。複数のテクノロジー企業の共創コミュニティーを組成して情報交換を促進し、新技術開発のヒントを得るための「イノベーションネットワーク」構築を図る。2024年3月をめどに、最新技術体験イベント「Shinagawa Tech Showcase」を開催する計画だ 。参加企業に品川のフィールドを活用して実証実験を行ってもらい、実装につなげていく支援を行う。詳細は2月頃に発表予定 。第3段以降は、イベント開催やコミュニティー運営といったソフト施策に加えて、屋外空間も含むハード面の改修なども検討している。
三輪氏は「品川インターシティの開業を機に、品川エリアはオフィス街として急速な発展を遂げ、さまざまな企業をつなげてきた。周辺に多くの住民を抱えるエリアでもあり、地域のつながりの機会も多く提供している」と語る。2003年には東海道新幹線の新駅が開業、また、近年の東京国際空港(羽田空港)の国際化に伴い「東京/日本の玄関口」としても期待されている。
今後も品川エリアでは複数の大規模再開発やインフラ整備が計画されており、2027年にはリニア中央新幹線の新駅開業も予定されるなど、さらなる発展が見込まれている。
日鉄興和不動産は、品川を「つなぐ・つながる街」として進化させる活動を推進するため、新たに「つながる品川」のロゴマークを作成した。デザインは鉄道のレールから着想を得て、交通の結節点である品川のイメージを可視化したという。エリアのロゴとともに、何をつなぐのかを分かりやすく表現する「つなぐ・つながる品川」アイコンも制作。アイコンはオープンに提供し、エリアのさまざまな活動に活用してもらう。すでに、品川エリアで活動する、サッカーやアメリカンフットボールのチームなどのユニフォームへ掲出されることも決まっている。
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